2019年11月11日

経済産業省は、日本のものづくりを支える素形材産業の発展のため、毎年11月を「素形材月間」として、素形材産業の普及・啓発事業を集中的に行っています。

11月1日(金曜日)には素形材月間記念式典が行われ、日本の素形材産業の発展に大きく貢献した開発技術について、経済産業大臣賞等の受賞が行われました。今年度の素形材産業技術賞の受賞技術の紹介及び製品等の展示を11月11日(月曜日)~12月13日(金曜日)の間、経済産業省本館ロビーにて行います。

1.素形材製品とは

素材に加工が施されてできあがる素形材製品は、はるか紀元前の昔から私たちの生活には欠くことのできないものであり、また新しい時代の到来とともに、その可能性には計り知れないものがあります。

日本の素形材製品は、優れた品質・性能を有し、生産量は世界でも上位にあります。これらの優れた日本製の素形材製品が提供される所以は、製品を生み出す素形材企業の技術開発や現場改善などの弛まぬ努力の結晶ともいえます。

素形材製品の例

  • クランクシャフトの画像クランクシャフト
  • ドアパネルの画像ドアパネル
  • 新幹線ブレーキ摩耗版の画像新幹線ブレーキ摩耗版

2.素形材産業技術賞とは

昭和60年度に創設した歴史ある表彰制度で、優秀な素形材産業技術の開発により、日本の素形材産業の技術水準の進歩向上に著しく貢献した技術の開発者を表彰し、もって日本の素形材産業の振興に資することを目的としています。特に優れた開発技術には、これまで素形材関連の学・業界として唯一、経済産業大臣賞が授与されてきました。

今年度の様子

  • 経済産業大臣賞表彰の画像経済産業大臣賞表彰
  • 中小企業庁長官賞表彰の画像中小企業庁長官賞表彰
  • 経済産業省製造産業局長賞表彰の画像経済産業省製造産業局長賞表彰
  • 経済産業省製造産業局長賞表彰の画像経済産業省製造産業局長賞表彰

3.令和元年度素形材産業技術賞受賞一覧

①経済産業大臣賞(1件)

開発技術名:『アルミ鋳造用耐溶損技術の開発』
受賞者:古河キャステック株式会社 武田 秀明 殿 他5名

  • の画像

②経済産業省製造産業局長賞(2件)

・開発技術名:『レーザクラッドバルブシートの量産化技術開発』
受賞者:トヨタ自動車株式会社 岩谷 信吾 殿 他4名

・開発技術名:『超大型タービンブレードの高精度高品質型鍛造技術の開発と量産化』
受賞者:日立金属株式会社 下平 栄史 殿 他6名


③中小企業庁長官賞(1件)

開発技術名:『複雑3次元部品の多工程鍛造プロセスの開発』
受賞者:太陽工業株式会社 小林 信彦 殿 他5名

④一般財団法人素形材センター会長賞(4件)

・開発技術名:『ステンレス鋼管のプロジェクション溶接技術の開発』
受賞者:株式会社清水製作所宮崎 森木 信一 殿 他5名

・開発技術名:『圧粉体の形状加工とQRコード付与を実現した生産技術の開発』
受賞者:住友電工焼結合金株式会社 五十嵐 直人 殿 他5名

・開発技術名:『金型・砂型ハイブリッドモールド技術による半溶融成形技術の開発』
受賞者:株式会社浅沼技研 上久保 佳則 殿 他4名

・開発技術名:『絞り成形により軽量化した水素ステーション向け高耐久鋼製蓄圧器の開発』
受賞者:株式会社日本製鋼所 荒島 裕信 殿 他5名

4.素形材月間について

「素形材月間」は、素形材産業の活性化並びに素形材及び「ものづくり」に対する一層の理解向上等を図ることを目的として、毎年11月を素形材月間として各種行事やイベントを開催しています。平成7年創設以降、本年で25回目となります。

担当

製造産業局 素形材産業室長 松本
担当者:鈴木、飯泉

電話:03-3501-1511(内線3827)
03-3501-1063(直通)
03-3501-6799(FAX)