1. 1 本29日(現地時間同日),パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにおいて,我が方松田邦紀駐パキスタン大使と先方国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)パキスタン代表(Ms. Ruvendrini Menikdiwela, UNHCR Representative in the Islamic Republic of Pakistan)との間で,無償資金協力「アフガン難民及びホストコミュニティのための保健,教育,水及び衛生環境改善計画」(供与額2億3,700万円)に関する書簡の交換が行われました。

    2 この計画は,ハイバル・パフトゥンハー(KP)州,バロチスタン州,シンド州,パンジャブ州及びイスラマバード首都圏において,アフガン難民及びホストコミュニティに対する保健支援(難民キャンプ外での施設建設及び修復,医療機材供与等),水供給支援(管井戸建設,配水設備設置等),教育支援(学校修復,教室増築等)を行うことにより,アフガン難民及びホストコミュニティの公的サービスへのアクセスの改善を図り,もってパキスタンの平和と安定の確立に寄与するものです。

    3 この協力により,約50,000人の難民及び避難民の健康状況が改善され(保健支援),約18,000人への水供給量が維持もしくは増加し,アフガン難民及びホストコミュニティの飲料水へのアクセスが改善され(水供給支援),約2,000人の教育サービスへのアクセス(教育支援)が改善する予定です。また,対象地域におけるアフガン難民及びホストコミュニティの人道状況が改善し,パキスタン国内の治安悪化防止に貢献することが期待されます。

  2. [参考]パキスタン・イスラム共和国基礎データ
     パキスタン・イスラム共和国は,面積79.6万平方キロメートル(日本の約2倍の大きさ),人口約1.97億人(2017年,世界銀行),1人当たり国民総所得(GNI)は1,580ドル(2017年,世界銀行)。