2019年10月9日

特許庁は、大学の優れた研究成果を発掘し、研究者目線で知財戦略をデザインする知財戦略デザイナーの“初”年度派遣先として、28大学を決定しました。

1.背景

大学の優れた「知」である研究成果を、広く社会へ還元し、更なる研究の発展や社会実装へとつなげていくために、知的財産権が重要な役割を担います。

例えば、「知」の移転機能の役割を担う知財ライセンスに関して、日本の大学におけるライセンス件数、ライセンス収入は、2003年度と比べ、近年着実に右肩上がりであるものの、金額面では米国と比べるとまだまだ差がある状況です。(第12回知的財産分科会議事次第 資料1「知財システムのパラダイムシフトに向けて」より)。

この状況を踏まえ、大学の研究成果が企業への知財ライセンス、大学発ベンチャーの設立、大型共同研究への発展などにつながるよう、基礎研究段階から発明を発掘し、将来の展開を踏まえた権利取得を支援する本事業を今年度から実施します。

2.知財戦略デザイナー派遣事業の概要

本事業では、産学連携や特定技術分野の専門的な知見を有する、大学の「知」の取り扱いに精通した知財戦略デザイナーがリサーチ・アドミニストレーター(URA)をはじめとする研究支援担当者や研究者とコミュニケーションを取って、お互いに知見やノウハウを共有しながら、知的財産権の保護が図られていない研究成果の発掘を行います。

詳細は、「知財戦略デザイナー派遣事業の派遣先大学を公募します!」をご覧ください。

3.派遣先大学の一覧(五十音順)

2019年7月4日(木曜日)から8月5日(月曜日)まで派遣先大学の公募を行い、派遣先として以下の28大学を決定しました。知財戦略デザイナーの派遣は、10月中旬以降順次、開始していきます。

岩手大学、大分大学、大阪大学、大阪工業大学、岡山大学、お茶の水女子大学、九州大学、京都大学、埼玉大学、上智大学、信州大学、千葉大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東京電機大学、東北大学、徳島大学、鳥取大学、富山大学、長岡技術科学大学、奈良県立医科大学、新潟大学、広島大学、福島大学、三重大学、立命館大学、和歌山県立医科大学

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