冒頭発言

【茂木外務大臣】日米貿易協定そして日米デジタル貿易協定につきまして,日米双方におきます協定の文言確認等の作業が完了いたしまして,本日午後,協定の署名について,持ち回り閣議で決定をしたところであります。これを受けまして,米国時間7日の午後,日本時間で言いますと8日の未明になりますが,米国のワシントンDCにおきまして,杉山駐米大使とライトハイザー通商代表との間で,これらの協定の署名が行われることとなりました。なお署名式はですね,ホワイトハウスにおきましてトランプ大統領立ち会いの下で行われる予定であります。日米両国の首脳はそれぞれ,国内手続が完了した後,これらの協定を早期に発効させることで一致しておりまして,我が国におきましても早期に国会でご審議いただいて,ご了解いただき,早期の発効を目指していきたいと思っております。

質疑応答

【記者】いよいよ最終的な署名というところまで来たわけですけれども,交渉担当大臣としてやってこられて,改めて受け止めをお願いいたします。

【茂木外務大臣】これからまさに国会審議があるわけでありまして,今日署名ということで一つの節目を迎えたわけでありますが,早期に発効させる,日米にとってWin-Winになるようなですね,この協定の早期の発効ということは何より大切であり,これからの作業に全力で取り組んでいきたいと思います。
 
【記者】明日の定例閣議ではなくて,今日持ち回りで閣議決定された理由というのは。

【茂木外務大臣】一日でも早く,as soon as possibleということで今日持ち回り閣議やらせてもらいました。
 
【記者】来年1月の発効を目指すといった時期についての目途をお伺いしたいのと,今回の協定の内容,先般,日米の首脳間で共同声明にも合意したわけですが,協定の内容で特に意義深いところがあればおっしゃっていただけますか。

【茂木外務大臣】協定の発効につきましては,一日も早くということでありますが,仮に米国側が来年の1月1日を目指しているということでありましたら,日程感について日本との齟齬はない,こんなふうに考えております。また今日署名されます内容は,すでに記者会見等においても説明してきた内容でありまして,そのリーガルスクラブ等々の手続きが終わって署名に至ったということでありますので,内容的に何ら変わったことはございません。