令和元年6月12日
水産庁

新たな資源管理の実施に向け、優先的に検討を開始するマサバ太平洋系群等4魚種7系群について、国立研究開発法人 水産研究・教育機構において、資源管理目標案と漁獲シナリオ案等が取りまとめられました。
また本結果に基づき、今後の資源管理について議論すべく、令和元年7月から対象水産資源ごとに順次、「資源管理方針に関する検討会」を開催し、関係者(ステークホルダー)との意見交換を進めていくこととします。

1.新たな資源管理に基づく資源管理目標案等の公表について

(1)趣旨
改正漁業法に基づく新たな資源管理においては、資源を、現在の環境下において持続的に採捕可能な最大の漁獲量を達成できる資源水準(MSY水準)に維持又は回復させることを管理の目標としています。
新たな資源管理の実施に向け、優先的に関係者との議論を進めることとしているサバ類・スケトウダラ・ホッケの4魚種7系群(※1)について、今般、国立研究開発法人 水産研究・教育機構において、(ア)資源状況、(イ)資源管理目標案(目標管理基準値(※2)案及び限界管理基準値(※3)案)、(ウ)禁漁水準(※4)案及び(エ)複数の漁獲シナリオの案が取りまとめられ、公表されました。

※1 系群:一つの魚種の中で、産卵場、産卵期、回遊経路などの生活史が同じ集団。資源変動の基本単位
※2 目標管理基準値:MSYを達成する資源水準の値
※3 限界管理基準値:これを下回った場合にはMSY水準まで回復させる計画を定めることとする値
※4 禁漁水準:資源評価において用いられる、これを下回った場合には漁獲をゼロとすべき資源水準の値。実際の管理においては、その資源を目的とした採捕の禁止が図られる。

(2)資源管理目標案等の概要
4魚種7系群ごとの資源管理目標案等の概要につきましては、国立研究開発法人 水産研究・教育機構が取りまとめた添付資料を御覧ください。

(3)資源管理目標案等の詳細
4魚種7系群ごとの資源管理目標案等の詳細については、以下のURLで公表しています。
http://www.fra.affrc.go.jp/shigen_hyoka/SCmeeting/2019-1/

2.資源管理方針に関する検討会の開催について

(1)目的
本会議は、何かを決定するための会議ではなく、資源の状況(資源量と漁獲の強さ)と資源管理の目標、目標を達成するための漁獲シナリオについて、共通認識を醸成することが目的です。本会議は公開です。

(2)参加予定者
関係漁業者、科学者、流通加工業者、関係都道府県、消費者団体、その他関係者(NGOを含む)等

(3)開催日時及び場所
令和元年7月以降、対象水産資源ごとに順次開催を予定しています。日時・場所や参加申込み方法、報道対応を含む詳細につきましては、決まり次第、後日公表いたします。

(4)議題
(ア)資源の状況と資源管理目標案
(イ)漁獲シナリオ案
(ウ)資源管理の手法(第2回以降を予定)

<添付資料>
研究機関による検討結果の読み方(PDF : 120KB)
資源管理目標案等の概要
 マサバ(太平洋系群)(PDF : 715KB)
 マサバ(対馬暖流系群)(PDF : 760KB)
 ゴマサバ(太平洋系群)(PDF : 693KB)
 ゴマサバ(東シナ海系群)(PDF : 781KB)
 スケトウダラ(日本海北部系群)(PDF : 731KB)
 スケトウダラ(太平洋系群)(PDF : 717KB)
 ホッケ(道北系群)(PDF : 659KB)

お問合せ先

(資源管理目標案等の公表について)

水産庁増殖推進部漁場資源課
担当者:沿岸資源班 船本、冨澤、猪俣
代表:03-3502-8111(内線6800)
ダイヤルイン:03-6744-2377
FAX番号:03-3592-0759

(資源管理目標案等の内容について)

国立研究開発法人水産研究・教育機構研究推進部
担当者:神山、照屋、森永
代表:045-227-2600(内線2674)
FAX番号:045-227-2700

(「資源管理方針に関する検討会」の開催について)

水産庁資源管理部管理調整課
担当者:資源管理推進室 赤塚、藤原
代表:03-3502-8111(内線6662)
ダイヤルイン:03-5510-3303
FAX番号:03-5510-3397