1. 1 本24日(現地時間23日),ニジェール共和国の首都ニアメ市において,我が方倉光秀彰駐ニジェール大使(コートジボワールにて兼轄)と先方カラ・アンコラウ外務・協力・アフリカ統合・在外ニジェール人大臣(H.E. Mr. Kalla Ankourao, Minister for Foreign Affairs, Cooperation, African Integration and Nigeriens Abroad)との間で,供与限度額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

    2 ニジェールは,国土の約3分の2を砂漠に覆われたサブ・サハラ地域の内陸国であり,年3.8%という高い人口増加率(2016年,世界銀行)に加え,人間開発指数(2017年,国連開発計画)は189か国中最下位に位置する等,深刻な経済社会開発の問題を抱える最貧国の一つに数えられています。教育分野においては,住民参加による学校運営等に取り組んでいますが,小学校就学率が74%,中学校就学率が24%(ともに2016年,世界銀行)に留まっており,更なる改善が求められています。

    3 この協力は,我が国中小企業等により製造された学習用副教材及び副教材指導ガイド等を供与することにより,同国の基礎教育の質の改善及び教員や地域住民等への学習支援能力の強化を図り,もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発に寄与するものです。

    4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,「繁栄の共有に向けた社会安定化の促進」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

    [参考]ニジェール共和国基礎データ
     ニジェール共和国の面積は約126.7万平方キロメートル(日本の約4倍),人口は2,148万人(2017年,世界銀行),人口一人当たり国民総所得(GNI)は360米ドル(2017年,世界銀行)。