1. 1 本17日(米国東部時間),国連において国連国際商取引法委員会(United Nations Commission on International Trade Law ; UNCITRAL)の構成国選挙が行われ,日本が構成国として再選されました。

    2 UNCITRALは,国際商取引法の調和と統一の促進のために設立された機関であり,国際商取引法分野での国際スタンダードの形成に,大きな役割を担っています。

    3 外務省は,各作業部会に職員を派遣するなどして,UNCITRALにおける条約やモデル法の起草等に貢献してきました。UNCITRALの活動への関心が高まる中,今回の選挙は初の競争選挙となりましたが,法務省と連携して今回の再選を果たせたことは,日本のこれまでの活動が,国際的に評価された結果と考えています。

    4 日本としては,今後とも,自由かつ公正な国際商取引分野のルール作りのため,積極的に貢献していきます。

    [参考]
    (1)国連国際商取引法委員会(UNCITRAL)の概要
     国連国際商取引法委員会(United Nations Commission on International Trade Law ; UNCITRAL)は,国際商取引法の統一と調和を目的として設立された国連総会直属の機関であり,ウィーンに事務局を有する。構成国は現在60か国であり,日本は委員会設立以来の構成国。

    (2)2018年UNCITRAL構成国選挙

    ア 今次選挙では,アジア太平洋グループは改選7か国に対し,(ア)日本に加え,(イ)バーレーン,(ウ)中国,(エ)インドネシア,(オ)イラク,(カ)マレーシア,(キ)韓国,(ク)シンガポール,(ケ)ベトナムの計9か国が立候補し,競争選挙が行われた。

    イ UNCITRAL構成国数には地域別の割当てがあり,アジア太平洋グループの中で当選するには,国連総会で投票国の過半数を獲得し,かつ,同グループの中で上位7か国に入ることが必要。

    ウ 今回の選挙の結果,日本は167票を得て,(アジア太平洋グループで2位となり)当選が決定した。