水産庁
太平洋クロマグロの加入量水準について、2017年生まれの情報(第4報(最終))及び2018年の南西諸島海域生まれの速報(第1報)を公表いたします。
概要
水産庁は、2013年7月及び2014年7月の北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)の勧告(注1)に基づき、国立研究開発法人 水産研究・教育機構と協力し、太平洋クロマグロの加入(注2)動向を迅速に把握するためのモニタリングを強化しています。
今回は、2017年生まれについての加入量水準の推定結果及び2018年の南西諸島海域生まれについての加入量水準をお知らせします(注3)。
2017年生まれの全体の加入量水準(第4報(最終))
「2017年生まれの加入量指標は、過去37年の平均並みか若干それを下回る水準だった。」
(ISCの将来予測(今後の資源の推移)では、暫定回復目標の達成までは低加入(平均の33%減)が継続する前提で達成確率を評価。)
2018年の南西諸島海域生まれの加入量水準(第1報)
「2018年の南西諸島海域生まれの加入量は、前年よりも下回るが、調査を始めた2011年以降では高水準である可能性が高い。」
(2018年生まれの漁獲努力量当たり漁獲尾数(CPUE)は、2011~2016年平均の145%、前年の83%であった。)
詳しい内容については、水産研究・教育機構作成の添付資料を御覧ください。
なお、2018年生まれの次回の速報(第2報)は、本年12月頃を予定しています。
<添付資料>
太平洋クロマグロ2017年生まれ 加入量モニタリング情報(第4報 2018年10月)
太平洋クロマグロ2018年南西諸島海域生まれ 加入量モニタリング速報(第1報 2018年10月)
太平洋クロマグロ(20xx年生まれ)の加入量情報更新の流れ
(注1)ISCの管理勧告(抜粋) 「親魚資源量が低水準にあること及び加入の不確実性を考慮し、加入動向を迅速に把握するための、加入モニタリングを強化すべき。」
(注2)生まれた個体が成長、生残して新たに漁業の対象に加わることをいいます。太平洋クロマグロでは、ふ化後2~3ヶ月、体長20センチメートル程度から漁業の対象となります。
(注3)2014年から、その年に生まれた太平洋クロマグロの加入量水準について、モニタリングで順次得られるデータに応じて、概ね10月、12月、翌年5月を目途にモニタリングに基づく速報を公表するとともに、翌年10月を目処に過去のデータと比較した推定結果を公表しています。太平洋クロマグロの加入量情報更新の流れについては、添付資料を御覧ください。
(参考)
平成29年10月20日付けプレスリリース「太平洋クロマグロ2016年及び2017年生まれの加入量水準情報(2017年10月)について」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/171020.html
平成29年12月22日付けプレスリリース「太平洋クロマグロ2017年生まれの加入量水準速報(2017年12月)について」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/171222.html
平成30年6月1日付けプレスリリース「太平洋クロマグロ2017年生まれの加入量水準速報(2018年5月)について」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/170601.html
お問合せ先
増殖推進部漁場資源課
担当者:国際資源班 森田、清水、黒野
代表:03-3502-8111(内線6803)
ダイヤルイン:03-6744-2380
FAX番号:03-3592-0759
(モニタリングの内容について)
国立研究開発法人水産研究・教育機構 国際水産資源研究所
担当者:くろまぐろ資源部 岡本、塚原、中塚
電話:054-336-6032