1.  11月26日,佐藤正久外務副大臣は,ケニア,日本及びカナダが共催した持続可能なブルー・エコノミーに関する国際会合(以下,ブルー・エコノミー会合)に出席するため,ケニア共和国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。

    1 ブルー・エコノミー会合への出席

     佐藤副大臣は,同会合のリーダーズ・コミットメント・セグメントにおいてスピーチを行い,持続可能なブルー・エコノミーを推進するためには,ルールに基づいた自由で開かれた海洋秩序や,アフリカの連結性を強化する輸送インフラが重要であることを強調しました。

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      ブルー・エコノミー会合への出席

    2 モニカ・ジュマ外務長官への表敬

     冒頭,佐藤副大臣からブルー・エコノミー会合への招待に謝意を述べ,ブルー・エコノミーが目指すビジョンは日本が推進する自由で開かれたインド太平洋(PDF)別ウィンドウで開くとも合致するものであり, 日本としても重視している,共催国として協力できて喜ばしい旨,また,日本は民主主義,自由貿易,法の支配等の価値を共有し,東アフリカのゲートウェイであるケニアを自由で開かれたインド太平洋を実現する上で重要なパートナーと考えている旨述べました。更に,東アフリカ北部回廊の発展はアフリカの連結性にも資するところ,自由で開かれたインド太平洋の推進の観点からも,モンバサ地域の開発を重視している旨述べました。
     これに対し,ジュマ長官から,日本がブルー・エコノミー会合の共催国となったことの意義は大きい,ケニアと日本の信頼関係がより強固なものとなった旨謝意が述べられました。また,モンバサ地域の開発を始めインフラ分野での日本との協力を引き続き推進していくとともに,その他の分野での協力も拡充していきたい旨述べました。
     この他,双方は,TICAD7に向けて協力していくことを確認するとともに,地域情勢や国際場裏の課題について意見交換を行いました。

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      ジュマ外務長官への表敬

    [参考1]ブルー・エコノミー会合は,人類の共有財産である海洋,湖,河川等の持続可能な開発及びそのための優先順位等を議論する国際会合。

    [参考2]リーダーズ・コミットメント・セグメントには,ケニヤッタ・ケニア大統領の他,ムセベニ・ウガンダ大統領,ニュシ・モザンビーク大統領,フォール・セーシェル大統領,ファルマージョ・ソマリア大統領を始めとする関係国の元首,及びウィルキンソン・カナダ漁業・海洋・沿岸警備大臣等が出席した。