平成30年4月24日(火曜日)
9時47分~9時52分

於:記者会見室

(冒頭発言)

おはようございます。私からは特にありません。

(質疑応答)

【東芝】

Q:東芝の話のメモリー事業の売却の関係なんですけれども、中国の独禁法審査が長引いていて審査がおりない場合の代替案が社内で検討されているようです。
それに関連してなんですが、(1)は審査が通らない理由は何だというふうに大臣お考えですか。
(2)は、社内に売却をやめるというオプションもあるようなんですけれども、最適解というのは東芝再建を考えた場合、どういうものがあるというふうにお考えでしょうか。

A:中国において一部の競争法当局の承認が得られていないということは承知をしておりますけれども、これは他国の審査の状況でありますので、日本の経産大臣としてコメントする立場にはありませんので、コメントは控えたいと思います。
また、東芝からは、引き続き早期の譲渡完了を目指しており、報道されたような売却取りやめを含むいかなる具体的な方針を決定していないという発表が行われているところであります。
いずれにしても、東芝の再建については、東芝の経営陣によって検討されるべきものであると考えます。経産省としても、今後動向は注視してまいりたいと思います。

【財務次官辞任、国会状況】

Q:今日の閣議で、福田財務次官の辞任が決定されているはずだと思うんですが、これについての受け止めと、あと国会の方は、野党の麻生大臣の辞任を求めて審議拒否など、ややちょっと警戒感が出ているかと思うんですが、国会の状況について大臣から御所見があれば。

A:財務次官が辞任に至ったことは、これは誠に遺憾だと思いますが、これは財務省の判断でもありますので、人事について私からコメントは控えたいと思います。
いずれにせよ、行政をめぐりさまざまな問題が指摘をされていて、国民から厳しい目が向けられているということを重く受け止めて、今後一層の緊張感を持って行政の信頼回復に向けて取り組んでいく必要があると思っています。
国会の状況については、これはもう国会でお決めになる事柄でありますから、コメントは控えたいと思いますが、経産省、今国会、非常に重要な法案を幾つか出させていただいています。また、今も生産性向上、産業競争力向上に係る重要な法案も今ちょうど審議をいただいている最中でありますので、できるだけ早く法案の御審議をしていただきたいと考えております。

Q:今の福田財務次官の辞任の件で関連してですけれども、現在、調査の結論を出ずにこのタイミングで福田次官の辞任を了承したということは、大臣もこれについては御納得の上で、国民理解を得られると考えた上で認めたということでよろしいんでしょうか。

A:これは財務省があくまでも判断をされたことでありますから、財務省の判断については、コメントは控えたいと思います。

【TPP】

Q:今朝、一部報道でTPPにタイが参加する見通しだという報道がありましたが、この事実関係と受け止めをお願いいたします。

A:私も報道は見させていただいていますが、まずはTPP11を早期発効させることが最優先だと考えます。その上でTPP11への新規加入について関心を示す国があることについては歓迎したいと思います。関心を持っている国に対して適切な情報提供を行っていきたいと思います。

【日米首脳会談】

Q:日米首脳会談を踏まえて、新しい貿易協議が開催されることになっています。そちらについて何か現時点で進展がございましたら教えてください。

A:日米首脳会談で日米経済対話のもとに新たに「自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協議」、通称「FFR」ということになったと聞いておりますけれども、これを設置することで合意をしたということであります。
この協議については、日米双方の利益になるように日米間の貿易投資をさらに拡大をさせ、公正なルールに基づく自由で開かれたインド太平洋地域における経済発展を実現するための方策について協議をしていくことになるわけですが、具体的な議論の対象ですとか進め方といったものについては、今後アメリカ側と調整が行われると理解をしています。
いずれにせよ、日本はTPPが日米両国にとって最善と考えておりまして、その立場を踏まえた上で議論に臨んでいくことになろうかと思います。

以上

最終更新日:2018年4月26日