2018年11月14日
関経済産業副大臣は、11月10日(土曜日)から13日(火曜日)の日程で、アラブ首長国連邦(UAE)に出張しました。
同国では、アブダビ国際石油展示会議(ADIPEC)及び日本アブダビ経済協議会(ADJEC)に出席するとともに、マズルーイ・エネルギー産業大臣やジャーベル・国務大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO、マイサ・国務大臣といった政府要人との会談を行いました。会談では、エネルギー分野における協力を一層推進するとともに、本年4月の安倍総理のUAE訪問時に合意した日・UAE「包括的戦略的パートナーシップ・イニシアティブ」に基づき、双方に付加価値をもたらす幅広い分野で協力を強化していくことで一致しました。
1.アブダビ国際石油展示会議(ADIPEC)への出席
石油・天然ガス業界における世界最大級の展示会・会議の一つと位置づけられるADIPECに出席するとともに、その機会を捉えて、シリ・タイ王国エネルギー大臣やUAE・アブダビの政府要人、国際的な石油企業トップ等との間で会談を行い、エネルギー分野における協力などを一層推進していくことで一致しました。
また、日本パビリオンや日本企業の展示ブースを視察し、企業関係者等との間で、アブダビにおける事業や協力の可能性について意見交換しました。
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ADIPECオープニングセレモニー -
日本パビリオンの視察 -
日本企業展示ブースの視察
2.第6回日本アブダビ経済協議会(ADJEC)への出席
日本とアブダビの代表的な政府機関及び企業が経済関係の強化に向けた議論を行うADJECに関副大臣が出席しました。関副大臣からは、日本企業のアブダビ進出など具体的な取り組みの進展を歓迎するとともに、日・UAE「包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)のもと、日本とUAE全体で進めてきた取り組みをさらに発展させることを表明しました。
また、ADJECのUAE共同議長であるアル・ハージェリー・アブダビ経済開発庁長官とバイ会談を行い、ADJECの協力を礎に、さらにUAE全体へ協力を拡大していくことで一致しました。
3.UAE・アブダビ政府要人との会談
(1)ジャーベル・国務大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEOとの会談
関副大臣は、エネルギー分野での協力を更に発展させる観点から、ADNOCが本年4月に発表した新規石油・ガス鉱区への日本企業の参画を働きかけました。また、双方は、石油・ガスの上中下流にわたる一体的な協力を推進することを確認しました。さらに、日・UAE「包括的戦略的パートナーシップ・イニシアティブ」に基づき、エネルギー分野での更なる協力や、中小企業分野を含む幅広い産業における両国間の協力を進めていくことで一致しました。
ジャーベル・国務大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEOとの会談
(2)マズルーイ・エネルギー・産業大臣との会談
関副大臣から、エネルギー資源の安定供給という観点から、日UAE関係が極めて重要である点を強調し、アブダビ新規石油・ガス鉱区への日本企業の参画を含め、さらなる関係強化を働きかけました。また、双方は、原油市場の動向についても意見交換を行い、原油市場の安定が必要との認識で一致したほか、両国間での原子力分野での協力や技術協力の可能性についても意見交換しました。
マズルーイ・エネルギー・産業大臣との会談
(3)マイサ・国務大臣との会談
関副大臣から、石油分野をはじめとした幅広い分野での女性交流の進展を歓迎するとともに、今後も取り組みを継続していくことを表明しました。 これに対し、マイサ大臣からは、これまでの両国の取り組みを評価するとともに、今後さらに加速していくことへの期待が示されました。
4.JFEスチール工場の視察
今回の訪問の機会を捉え、アブダビに進出しているJFEスチールの大径溶接鋼管工場を視察し、アブダビでの事業に関する意見交換を行いました。
JFEスチールの大径溶接鋼管工場視察
担当
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資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油・天然ガス課長 佐々木
担当者:山田、田坂
電 話:03-3501-1511(内線 4641~6)
03-3501-1817(直通) -
経済産業省 通商政策局 中東アフリカ課長 木原
担当者:森田
電 話:03-3501-1511(内線 3008~3010)
03-3501-2283(直通)