環境省・新着情報
2024年09月27日
IPBES空間計画・連結性アセスメントの専門家及びフェローの公募について
1. 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)※事務局において、「生物多様性を考慮した統合的空間計画と生態系の連結性に関する方法論評価」(空間計画・連結性アセスメント)の報告書の執筆等を行う専門家及びフェローの募集を開始しました。
2. 日本政府による推薦を希望する方は2024年12月20日(金)までに、環境省の担当者へ御連絡ください。
※ IPBES・・・生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして
2012年に設立された政府間組織
1.専門家の公募
(1)実施する評価の概要
IPBESによる「生物多様性を考慮した統合的空間計画と生態系の連結性に関する方法論評価」(以下「空間計画・連結性アセスメント」という。)は、陸域や淡水域、海域の利用及び利用の変化を対象に、生物多様性に負の影響を及ぼす利用変化を回避するためのオプションや、空間的・時間的スケールにおける効果的な自然の保全や再生、持続可能な利用や人々への貢献に向けた計画の評価等を目的に、2025年から2027年にかけて実施される予定です。
本アセスメントの内容や方法論についてまとめられたスコーピング文書については、以下のウェブサイトを御覧ください。
https://files.ipbes.net/ipbes-web-prod-public-files/2024-06/decision_10_1_annex-ii.pdf
本アセスメントの内容や方法論についてまとめられたスコーピング文書については、以下のウェブサイトを御覧ください。
https://files.ipbes.net/ipbes-web-prod-public-files/2024-06/decision_10_1_annex-ii.pdf
(2)専門家の役割・選出方法
「空間計画・連結性アセスメント」の報告書執筆等のため選出された専門家は、以下のいずれかの役割を果たすことが求められます(ただし、応募時に役割の希望を出すことはできません)。IPBES補助機関である学際的専門家パネル(MEP)※1、ビューロー※2等が、参加国政府、IPBESに関わる団体や機関による推薦を受けた応募者の中から、専門性、経験、学際性、地理性、ジェンダー等に関して全体のバランスを考慮して、最適な専門家を選出します。
選出にかかる詳細は、以下のウェブサイトを御覧ください(特にPDF11~19ページ)。
https://ipbes.net/sites/default/files/180719_ipbes_assessment_guide_report_hi-res.pdf
① 共同議長(assessment co-chairs)評価報告書及び政策決定者向け要約(Summary for Policymakers: SPM)を監督する責任があります。評価報告書の一部を執筆することも可能です。関連分野においてシニアレベルであり、専門家との調整業務の経験があり、個人の業務時間の30%に相当する時間を本業務に貢献できる人が求められています。年間およそ4つの会合(海外出張含む)への出席が求められています。
② 統括執筆責任者(coordinating lead authors: CLAs)評価報告書の章ごとに配置され、執筆に加え、主執筆者・フェロー・協力執筆者と執筆内容を調整し、各章全体を監督する責任があります。また、各章からキーメッセージを抽出し、各章の要旨を執筆する作業の調整を行うとともに、SPMの執筆も行います。個人の業務時間の20%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。年間およそ3つの会合(海外出張含む)への出席が求められています。
③ 主執筆者(lead authors: LAs)評価報告書のうち指定された箇所を、既存の優れた科学、技術及び社会経済的な情報に基づき執筆する責任があります。個人の業務時間の15%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。毎年開催される執筆者会合に出席し、積極的に議論に参加することが求められ、また毎年およそ1つのIPBES関連会合に招へいされる可能性があります。
④ 査読編集者(review editors: REs)評価報告書及びSPMのレビュープロセスにおいて、学際的専門家パネル(MEP)及び執筆者チームに対し、レビューコメントが適切に検討されているか、専門的用語の統一、文章の整合性が取れているか等について助言を行います。個人の業務時間の10%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。加えて、シニアレベルであり、自然科学又は社会科学の専門性を1つ以上有し、伝統的知識についても理解のある専門家である必要があります。
※1: 学際的専門家パネル(Multidisciplinary Expert Panel: MEP)
IPBESの補助機関で、国連の5地域区分から5名ずつ選出された計25名が、IPBESの作業の科学的・技術的側面を監督します。
※2: ビューロー(Bureau)
IPBESの補助機関で、国連の5地域区分から2名ずつ選出され、議長(1名)、副議長(4名)、メンバー(5名)が、IPBESの運営全般を監督します。
選出にかかる詳細は、以下のウェブサイトを御覧ください(特にPDF11~19ページ)。
https://ipbes.net/sites/default/files/180719_ipbes_assessment_guide_report_hi-res.pdf
① 共同議長(assessment co-chairs)評価報告書及び政策決定者向け要約(Summary for Policymakers: SPM)を監督する責任があります。評価報告書の一部を執筆することも可能です。関連分野においてシニアレベルであり、専門家との調整業務の経験があり、個人の業務時間の30%に相当する時間を本業務に貢献できる人が求められています。年間およそ4つの会合(海外出張含む)への出席が求められています。
② 統括執筆責任者(coordinating lead authors: CLAs)評価報告書の章ごとに配置され、執筆に加え、主執筆者・フェロー・協力執筆者と執筆内容を調整し、各章全体を監督する責任があります。また、各章からキーメッセージを抽出し、各章の要旨を執筆する作業の調整を行うとともに、SPMの執筆も行います。個人の業務時間の20%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。年間およそ3つの会合(海外出張含む)への出席が求められています。
③ 主執筆者(lead authors: LAs)評価報告書のうち指定された箇所を、既存の優れた科学、技術及び社会経済的な情報に基づき執筆する責任があります。個人の業務時間の15%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。毎年開催される執筆者会合に出席し、積極的に議論に参加することが求められ、また毎年およそ1つのIPBES関連会合に招へいされる可能性があります。
④ 査読編集者(review editors: REs)評価報告書及びSPMのレビュープロセスにおいて、学際的専門家パネル(MEP)及び執筆者チームに対し、レビューコメントが適切に検討されているか、専門的用語の統一、文章の整合性が取れているか等について助言を行います。個人の業務時間の10%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。加えて、シニアレベルであり、自然科学又は社会科学の専門性を1つ以上有し、伝統的知識についても理解のある専門家である必要があります。
※1: 学際的専門家パネル(Multidisciplinary Expert Panel: MEP)
IPBESの補助機関で、国連の5地域区分から5名ずつ選出された計25名が、IPBESの作業の科学的・技術的側面を監督します。
※2: ビューロー(Bureau)
IPBESの補助機関で、国連の5地域区分から2名ずつ選出され、議長(1名)、副議長(4名)、メンバー(5名)が、IPBESの運営全般を監督します。
(3)活動経費・謝金等の支給について
会合に出席する際の旅費や執筆その他の作業に必要となる経費は、原則として自己負担であり、謝金等も支給されません。
(4)応募手順
日本政府による推薦を希望する方は、氏名・所属・連絡先を明記の上、2024年12月20日(金)(必着)までに、英文履歴書(論文リスト付きで、応募時に用いる予定のもの)を電子メールで下記連絡先まで御送付ください。その際、電子メールの内容が分かるように、件名を「IPBES専門家推薦希望(氏名)」としてください。
環境省は、IPBES事務局による公募情報(以下リンク参照)等に示されている基準により各応募者を推薦するか否かを決定し、2024年12月27日(金)までに、推薦の可否を御本人宛てに通知いたします。結果は非公表としますので、あらかじめ御了承ください。
https://www.ipbes.net/spatial-planning-assessment/experts/notification
【日本政府推薦希望者連絡先】
〇 環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性戦略推進室
電話:03-5521-8275
E-mail:NBSAP@env.go.jp
日本政府による推薦可と通知された方は、2025年1月10日(金)までに、IPBESのウェブサイトにおいて、以下のリンクにある申請フォームに必要事項を記入するとともに履歴書等を添付して、各自御応募ください。
https://www.ipbes.net/spatial-planning-assessment/experts-application
なお、申請フォームの「2 Nominating body」の項は以下のとおり御選択・御記入ください。
Type of nominating body:Government
Government nominator
Government : Japan
National focal point:Yusuke Saito, National focal point of Japan
環境省は、IPBES事務局による公募情報(以下リンク参照)等に示されている基準により各応募者を推薦するか否かを決定し、2024年12月27日(金)までに、推薦の可否を御本人宛てに通知いたします。結果は非公表としますので、あらかじめ御了承ください。
https://www.ipbes.net/spatial-planning-assessment/experts/notification
【日本政府推薦希望者連絡先】
〇 環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性戦略推進室
電話:03-5521-8275
E-mail:NBSAP@env.go.jp
日本政府による推薦可と通知された方は、2025年1月10日(金)までに、IPBESのウェブサイトにおいて、以下のリンクにある申請フォームに必要事項を記入するとともに履歴書等を添付して、各自御応募ください。
https://www.ipbes.net/spatial-planning-assessment/experts-application
なお、申請フォームの「2 Nominating body」の項は以下のとおり御選択・御記入ください。
Type of nominating body:Government
Government nominator
Government : Japan
National focal point:Yusuke Saito, National focal point of Japan
(5)応募・選考スケジュール
【2024年】
12月20日(金)
日本政府による推薦を希望する個人から、環境省への応募〆切
12月27日(金)
環境省から、日本政府による推薦可否の通知
【2025年】
1月10日(金)
IPBES事務局への応募〆切(日本政府による推薦の対象となった方のみ該当)
8月
第1回執筆者会合(予定、参加必須)
12月20日(金)
日本政府による推薦を希望する個人から、環境省への応募〆切
12月27日(金)
環境省から、日本政府による推薦可否の通知
【2025年】
1月10日(金)
IPBES事務局への応募〆切(日本政府による推薦の対象となった方のみ該当)
8月
第1回執筆者会合(予定、参加必須)
2.フェローの公募
上記1.の専門家公募とあわせて、「空間計画・連結性アセスメント」にIPBESのフェローシッププログラムの一環として、フェロー(若手:early-career individuals)の公募も開始されました。
フェローとして選定されると、本アセスメントの執筆・著者会合に参画して経験を得ることができるほか、本アセスメント期間を通じてIPBESからメンタリングを受けることができます。
必要な資質等については、以下通知に詳細が記載されています。
https://www.ipbes.net/spatial-planning-assessment/fellows-notification
応募手順及び応募・選考スケジュールについては、上記1.(4)~(5)と同様となりますが、環境省宛て送付いただく電子メールの件名は「IPBESフェロー推薦希望(氏名)」としてください。
また、日本政府による推薦可と通知された方は、2025年1月10日(金)までに、IPBESのウェブサイトにおいて、以下のリンクにある申請フォームに必要事項を記入するとともに履歴書等を添付して、各自御応募いただくこととなります。
https://www.ipbes.net/spatial-planning-assessment/fellows-application
フェローとして選定されると、本アセスメントの執筆・著者会合に参画して経験を得ることができるほか、本アセスメント期間を通じてIPBESからメンタリングを受けることができます。
必要な資質等については、以下通知に詳細が記載されています。
https://www.ipbes.net/spatial-planning-assessment/fellows-notification
応募手順及び応募・選考スケジュールについては、上記1.(4)~(5)と同様となりますが、環境省宛て送付いただく電子メールの件名は「IPBESフェロー推薦希望(氏名)」としてください。
また、日本政府による推薦可と通知された方は、2025年1月10日(金)までに、IPBESのウェブサイトにおいて、以下のリンクにある申請フォームに必要事項を記入するとともに履歴書等を添付して、各自御応募いただくこととなります。
https://www.ipbes.net/spatial-planning-assessment/fellows-application
<参考>
● 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム
(Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services:IPBES)
生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化することを目的とする政府間プラットフォーム。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を活動の柱としている。2012年に設立され、2024年9月1日現在で147カ国が参加している。
◆ IPBESは、これまでに以下の評価報告書とワークショップ報告書を作成している。
・ 花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するテーマ別評価報告書
・ 生物多様性及び生態系サービスのシナリオとモデルの方法論に関する評価報告書
・ 土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書
・ 生物多様性及び生態系サービスに関する地域・準地域別評価報告書
・ 生物多様性と生態系サービスに関する地球規模評価報告書
・ 生物多様性とパンデミックに関するワークショップ報告書
・ 野生種の持続可能な利用に関するテーマ別評価報告書
・ 自然及びその便益に関する多様な価値の概念化に関する方法論的評価報告書
・ 侵略的外来種とその管理に関するテーマ別評価報告書
・ 生物多様性と気候変動に関するIPBES-IPCC合同ワークショップ報告書
◆ 参考情報
IPBES webサイト
https://www.ipbes.net/
環境省webサイト
https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/ipbes/index.html
以上
(Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services:IPBES)
生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化することを目的とする政府間プラットフォーム。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を活動の柱としている。2012年に設立され、2024年9月1日現在で147カ国が参加している。
◆ IPBESは、これまでに以下の評価報告書とワークショップ報告書を作成している。
・ 花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するテーマ別評価報告書
・ 生物多様性及び生態系サービスのシナリオとモデルの方法論に関する評価報告書
・ 土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書
・ 生物多様性及び生態系サービスに関する地域・準地域別評価報告書
・ 生物多様性と生態系サービスに関する地球規模評価報告書
・ 生物多様性とパンデミックに関するワークショップ報告書
・ 野生種の持続可能な利用に関するテーマ別評価報告書
・ 自然及びその便益に関する多様な価値の概念化に関する方法論的評価報告書
・ 侵略的外来種とその管理に関するテーマ別評価報告書
・ 生物多様性と気候変動に関するIPBES-IPCC合同ワークショップ報告書
◆ 参考情報
IPBES webサイト
https://www.ipbes.net/
環境省webサイト
https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/ipbes/index.html
以上
連絡先
環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性戦略推進室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8275
- 室長
- 鈴木 渉
- 室長補佐
- 齋藤 佑介
- 室長補佐
- 河合 秀樹