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令和6年9月27日(金曜日)
教育、科学技術・学術、文化、その他

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世田谷学園の視察、令和7年度の「一家に1枚」のテーマを「量子技術」に決定、ノーベル賞受賞者発表に向けた日本の研究者の受賞への期待、食文化分野における新たな顕彰制度創設の検討、能登豪雨における文部科学省の対応について、自民党総裁選について、科学技術をわかりやすく伝える取組と文部科学省のSNSの活用

盛山正仁文部科学大臣記者会見映像版

令和6年9月27日(金曜日)に行われた、盛山正仁文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和6年9月27日盛山正仁文部科学大臣記者会見

令和6年9月27日盛山正仁文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

盛山正仁文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 今日は2点ございます。今週25日の水曜日に、世田谷学園中学校・高等学校を訪問しました。学校では、授業見学のほか、理事長や校長先生との意見交換を行い、「座禅」といった特色あるカリキュラムや、実験や体験プログラム等の実体験を重視する理数コースなどの取組や成果・課題等についてお伺いをしました。我が国の私立学校においては、建学の精神に基づく特色ある個性豊かな教育活動により、我が国の学校教育を支え、変化の激しい時代においても活躍できる人材の育成が行われているということを改めて実感したところであり、今回の視察で得られた知見等も踏まえながら、引き続き、私立学校の振興に努めてまいります。
 2件目です。文部科学省では、国民の皆様に科学技術への理解を深めていただくため、毎年、学習資料「一家に1枚」を制作しておりますが、この度、令和7年度版のテーマを「量子技術」と決定しました。「量子技術」は、量子コンピュータに代表されるように、昨今著しく発展しており、また、2025年は国連において「国際量子科学技術年」と宣言されております。今後、制作を進め、来年4月の科学技術週間に合わせて、全国の小・中・高等学校、大学、科学館などへの配布を予定しております。これらの「一家に1枚」の取組が、国民の皆様の科学技術への関心を高めていただく機会となることを期待するものです。
 
記者)
 日本の研究力が低下していると言われている中、ノーベルウィークを迎えますけれども、大臣の期待、何か個別なものもあれば教えてください。
 
大臣)
 日本の方が、日本の研究者がノーベル賞を受賞されるという形で国際的に高い評価をいただくということは、我々国の誇りであり、国民の誇り、我々国民にとって大変励みになるものだと考えています。どなたがどの分野でというのは私は全く想像もつきませんですけれども、もうすぐ来週から来月に入りますが、ノーベル賞の発表において日本の受賞者が発表されることを期待しております。昨年も私は今日はこれです、今度はこれですというような発表のタイミングで連絡は受けていたのですが、残念ながら昨年そういう嬉しい報告に接することができなかったので、今年はあるといいなとは思っています。
 
記者)
 先週金曜日のお話になってしまうのですが、20日金曜日に食文化などの分野における新たな顕彰制度の創設に向けた有識者会議が開催され、新たな顕彰制度の創設に向けての議論が始まったものと承知しています。改めてですが、この新しい顕彰制度の創設に関する必要性であったり意義について教えてください。また、新しい制度に対する期待などがありましたら伺えたらと思います。
 
大臣)
 豊かな風土や人々の精神性、歴史に根ざした我が国の多様な食文化、これについて世界中から注目されております。そうは言うものの、料理人などの人材不足の深刻化、我が国の世界に誇る和食といった食文化を受け継いでいくための土台が今揺らぎ始めている状況にあるというのが我々の問題意識です。このため、文化庁に有識者会議を設置し、料理人や食品製造に関わる方々が培った技術や、「おもてなし」に不可欠のサービスのスキルなどについて、文化的価値を評価し、顕彰するための制度の検討に着手したということでございます。今御指摘があったように、9月の20日金曜日に第1回会議を開催したところでございます。今後、この有識者会議の御議論を踏まえた上で、新たな顕彰制度の創設を進め、世界に誇る日本の食文化の発信とともに、料理人などの社会的な地位の向上や職業としての魅力の発信等につなげていきたいと考えています。
 
記者)
 能登半島の豪雨に関連してお伺いするのですけれども、先日から文科省の職員2人を石川県に派遣していると思います。派遣者に求めることですとか、今後派遣の状況とか体制を強化するといった考えはありますでしょうか。
 
大臣)
 先日もこの場でもお話したところでございますが、奥能登地域を中心とした豪雨災害でお亡くなりになられた方々に改めてお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げたいと思います。そして、輪島市の中学生をはじめ、まだ行方や安否不明の方々の御家族・御親族の皆さんの心中はいかばかりかというふうに思います。それで、今の御質問でございますけれども、我々文部科学省では、被災された皆様が一日でも早く元の生活を取り戻すことができるよう、学校の被災状況あるいは支援ニーズを直接把握するため、一昨日の25日水曜日でございますが、被災地における早期の学び確保に向けた職員派遣等の枠組み「D-EST」の一環として、輪島市と珠洲市に職員2名を派遣するとともに、各県の学校支援チーム、「D-EST」の支援チームとも連携を進めております。当省としては、被災地の支援ニーズを踏まえ、児童生徒等に対し心のケアを行うスクールカウンセラーの追加配置の検討や、被災した施設の早期復旧に向けた取組など、被災地に寄り添った支援を進めていきたいと考えています。
 
記者)
 今日午後に行われる自民党の総裁選挙のことについて伺います。決選投票が確実視されておりますが、大臣御自身は候補者の姿勢だったり政策であったり、どんなところを見て一票を投じるお考えなのかということと、新たに総裁になる方に期待されることを教えてください。
 
大臣)
 ここは文科省でございますので、そこでコメントするものではないと思います。そうは言いましたけれども、私も自民党の議員の一員として確かに総裁選には伺います。どういうふうになっていくのか、まだ今の段階では何とも言えませんし、私も御案内のとおり推薦人の、某候補の推薦人の一人もありますので、これ以上あまり申し上げることはありませんが、今回の総裁選を通して国民の期待に応える政治、あるいは自民党、こういうふうになっていけるようになってほしいなと思いますし、また新総裁、そういうような方になっていただきたいということですね。
 
記者)
 冒頭の発言にもあった「一家に1枚」シリーズの「量子技術」ということで、量子というとどうしてもなかなか難しいイメージがあって、普通だとフィッシャーのほうを思い浮かべると思うのですけれども、「一家に1枚」でどのように国民に理解を図っていくのか、お考えを教えてください。
 
大臣)
 私も正直、量子と言われて最初はフィッシャーの漁師とまで思わなかったのですけれども、量子とは何なのと思ったのは事実でございます。そういう点でこれからなのでしょう。まずはテーマを今回決めたということで、これからいろんな方々の御意見を伺いながら、ちょっとでも分かりやすく、あるいは少しでも小学生・中学生・高校生を含めて興味を持っていただけるような、そういうような説明ができるようなポスターというか、そういう案内というのかな、そういうものにしていっていただければなと私も期待しております。私にとっても分かりやすいものにしてもらえるといいなと思います。
 
記者)
 同じような国民の理解を得るという点で、文科省はSNSをやっているかと思うのですけれども、例えば先日Xを見ていたら、これはなんでしょうといったコンテンツがあって、開いてみると実はこの映像はなんなんだよみたいな、そういう活用もやっているかと思うのですけれども、SNSを使った国民の理解増進について、どのようにお考えなのか教えてください。
 
大臣)
 よく御覧いただいていてありがとうございます。やはり私みたいな化石世代の人間と20代ぐらいの人では全く考え方や行動パターンが違うものですから、こういう点でSNSというのは今は広報の手段というのですか、伝える手段としては不可欠なものに今はなっている、そんなふうに思います。ですからこそ、文部科学省についても我々もSNSの発信も行っているところでございますので、これまでの旧来の紙ベースのもの、それから普通のインターネットでの我々のホームページ、そういうものに加えてSNS、こういうものも充実させながら、できるだけ我々の所管の分野、教育であり、科学技術、そしてスポーツ、文化・芸術、こういうものについてちょっとでも関心を深めていただきたいですし、またそういうような広報をできるように我々は努めたいと思うのですが、残念ながらマスコミの皆さん方と違って、少なくとも私は元役人でございましたが、PRをするのは大変うまくありませんでした。今の文科省の皆さんのほうが私の時代よりもずっと広報、役所としての広報もうまくなってきているとは思いますが、そうは言ってもやはり役所がやることで限界があります。皆様方から目から見たら、こんな堅いのやっていたとか、こんな臭い書き方をして誰が読むのだよとか、いろいろあるのではないかと思いますので、そこはまた広報室を通じてでも、あるいは直接の所管の部局でも結構でございますので、御指導を賜れればと思います。
 
(了)

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