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坂本農林水産大臣記者会見概要

日時 令和6年6月11日(火曜日)9時35分~9時39分 於: 本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣から)令和5年度水産白書の閣議決定について
  • (大臣から)大豆多収品種・リンゴ省力化品種の開発について
  • 果樹カメムシ類の発生状況と今後の対応について

冒頭発言

大臣

  本日、私から2点、報告がございます。
  本日の閣議において、令和5年度の水産白書が閣議決定されました。今回の白書では、海業による漁村の活性化を特集のテーマとして、地域資源の活用により、地域の所得と雇用機会の確保を図る海業の具体的な取組事例や、その推進のための施策などについて記述しています。
  また、令和5年度における我が国水産業をめぐる動きとして、ALPS処理水の海洋放出による影響とその対策、令和6年能登半島地震への対応などについて記述をしています。
  この白書により、多くの国民の皆様が、我が国の水産業への関心と理解を深めていただけることを期待しています。詳細は、この後、プレスリリースします。
  2点目は、このたび、農研機構におきまして、画期的な新品種が開発されましたので、ご紹介いたします。
  1つ目は大豆の多収品種です。既存品種よりも5割多収の「そらたかく」と、2割多収の「そらひびき」が新たに開発されました。これにより、昨年、先行して開発された「そらみずき」と「そらみのり」とともに、本州から九州までを多収品種でカバーすることが可能となり、国産大豆の単収及び生産性の向上が期待されます。
  「品種に勝る技術なし」と言われますが、先般、成立した食料・農業・農村基本法の審議の中でも、食料安全保障の観点から、多収品種の開発が重要とされたところです。詳細については、この後、プレスリリースを行います。本日、私からは以上です。
  2つ目は、省力化栽培に適したリンゴです。壁状に仕立てやすく、食味も優れる新品種「紅つるぎ」が開発されました。作業の機械化や、スマート機械との適性もあることから、生産性の飛躍的な向上が期待されます。

質疑応答

記者

  全国的に多発する果樹カメムシ類について、農家からは生産減を懸念する声も上がっていますが、現状の認識と対応を聞かせてください。

大臣

  果樹カメムシ類の発生状況について、今年の冬は全国的に気温が高く、越冬できた個体が多かったことから、関東以西の一部の地域で例年より発生量が多くなっています。
  このため、農水省では、果樹カメムシ類の発生状況や、防除対策を農業者に情報提供するとともに、本年4月には、都道府県に対し、本年の果樹カメムシ類の防除指導の徹底等について指導することにより、果樹カメムシ類の被害防止に努めているところです。 果樹カメムシ類のまん延防止のためには、飛来の時期や量に対応した適時・適切な薬剤散布が重要です。
  農水省では引き続き、都道府県と連携し、農業者の適時・適切な防除に資する情報を発信してまいりますので、農業者の皆様におかれましては、常日頃から園地における発生状況を注視いただき、果樹カメムシ類の防除を徹底いただきますようお願いします 。



報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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