環境省・新着情報

2024年05月22日

横浜港本牧ふ頭におけるヒアリの確認について

<横浜市同時発表>

 令和6年5月16日に横浜港本牧ふ頭に蔵置された空コンテナからアリが発見され、専門家による同定の結果、要緊急対処特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)であることが確認されましたので、お知らせします。
 本件は、中国蛇口(じゃこう)港を出港し、東京港で陸揚げされ、東京都大田区の民間事業者敷地内で荷下ろし後、横浜港に返却されたコンテナ内から多数のアリが確認されたものです。
 平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和6年5月22日(水)現在で、今回事例を含め18都道府県、計112事例です(今年度1事例目)。

経緯

(令和6年)

4/27
中国の蛇口(じゃこう)港から当該コンテナを積載した船舶が出航。
4/28
中国の廈門(あもい)港に入港(経由)。
4/29
中国の廈門(あもい)港を出港。
5/2
東京港大井ふ頭に入港し、コンテナを陸揚げ。
5/10
東京港大井ふ頭から東京都大田区の民間事業者敷地へ搬入。荷下ろし後、当該空コンテナは江東区のシャーシプールに搬入。
5/11
江東区のシャーシプールから品川区のバンプールに搬入され、蔵置。
5/14
品川区のバンプールから横浜港本牧ふ頭に搬入。
5/16
横浜港本牧ふ頭の事業者がコンテナ内を確認したところ、アリを発見し、横浜市に連絡。
5/17
横浜市がコンテナ内にて有翅女王アリを含む1,000個体以上のアリを確認し、関東地方環境事務所に連絡。同事務所が専門家に同定を依頼。コンテナは目張りして殺虫処理を実施し、確認場所周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置。
5/20
専門家が当該アリについてヒアリであることを確認。

今回確認されたヒアリについて

確認されたアリは、ヒアリの働きアリ1,000個体以上、女王アリ20個体以上。

対応状況

引き続き、横浜市、東京都及び事業者と協力して、ヒアリを発見したコンテナ周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置するとともに、横浜港、東京港において当該コンテナが置かれていた場所でのモニタリングを実施し、ヒアリを発見した場合は速やかに殺虫処分するなどの防除を実施します。
なお、「ヒアリ類(要緊急対処特定外来生物)に係る対処指針を定める件(令和5年国土交通省・環境省告示第1号)」を踏まえ、関東地方環境事務所から東京都等の関係機関に対して、改めて以下を依頼しています。

  • ヒアリが確認された貨物の搬送に関わったコンテナ管理者、運搬車両等の事業関係者及びコンテナターミナル管理者等に当該生物の混入があったことを周知し、他に混入の恐れがないか、さらなる確認を依頼すること。
  • 今後、同様のルートで製品を輸入する際に、ヒアリその他の特定外来生物の付着・混入がないよう、事業所、コンテナ保管場所、積み出し港等の状況を把握し、対策を講じること。
  • ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸出を防ぎ、速やかに環境省に連絡すること。
  • ヒアリ類の疑いがある場合には、外来生物法に基づき、環境省からコンテナや積荷等の移動制限又は移動禁止の命令が出される場合があること及びヒアリ類と同定後には当該コンテナや積荷等の消毒又は廃棄の命令が出される場合があることに留意すること。
  • 今後、環境省等が実施する調査に協力すること。

今回確認されたヒアリ

・働きアリ
今回確認された働きアリ

・女王アリ
今回確認された女王アリ

今回ヒアリが発見された場所

疑わしいアリの発見時の対応について

疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。

<事業者の皆様へのお願い>

コンテナ等の開封時等にヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナ等のどの箇所にどの程度の生きたアリがいるか等の状況を確認してください。

  1. アリが少数しかおらず、密閉されたコンテナや積荷内等で逃げ出すおそれのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、環境省地方環境事務所等に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。
  2. 多数の生きたアリの集団がいる(と予想される)場合は、コンテナ等の扉を閉めて、逃げ出さないよう静置してください。その上で、環境省地方環境事務所等に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。コンテナ等の外で確認された場合についても同様に連絡をお願いします。可能であれば、強粘着の布ガムテープ等でコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないように対応してください。

詳細については、令和5年6月に施行された「ヒアリ類に係る対処指針」及び「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.4.0」のpp.20~27を参照してください。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.4.0.pdf

また、「ヒアリ類に係る対処指針」において対象事業者が視聴することになっている研修動画等については、以下のURLから御確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=KJt5sGZzyVQ
ヒアリ研修動画のQRコード

<一般の皆様へのお願い>

ヒアリの詳しい特徴や注意事項、見つけたときや刺されてしまった場合の対処方法などについては下記を参照してください。
「要緊急対処特定外来生物ヒアリに関する情報」
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html

ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。

  • 受付日:土日祝を含む毎日(12/29~1/3は除く)
  • 受付日時:午前9時から午後5時
  • ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110 (IP電話の場合 06-7634-7300)

チャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等も行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html

連絡先

環境省自然環境局 野生生物課 外来生物対策室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8344
室長
松本 英昭
室長補佐
藤田 道男
室長補佐
田中 里奈
 
 
関東地方環境事務所 野生生物課
直通
048-600-0817
課長
千葉 康人
企画官
青山 夕貴子

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