外務省・新着情報

令和6年4月16日

 4月16日(現地時間同日)、インドの首都ニューデリーにおいて、鈴木浩駐ブータン王国日本国特命全権大使(インド兼轄)と、ヴェツォプ・ナムギャル駐日ブータン王国特命全権大使(H.E. Mr. Vetsop Namgyel, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Kingdom of Bhutan to Japan)(インド兼轄)との間で、無償資金協力「王立感染症センター建設計画」の追加贈与(7.58億円)に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. ブータンは保健・医療体制が脆弱であり、同国唯一の感染症専門病院であるギダコム国立感染症病院は、建設から50年以上経過し建物や設備が老朽化しているほか、診断や治療に必要な医療機材が不足しているため、新型コロナウイルスや結核などの感染症に対して十分に対応できていない状況です。
  2. 本協力は、この問題を解決するために、新たにブータン保健省直轄の感染症専門病院として王立感染症センターを建設し、医療機材を整備するものです。この協力により、感染症患者に対する診断・治療の質の改善、感染症の拡大防止、感染症発生時の対応能力強化、及び感染症対策の人材の育成に寄与することができます。また、我が国は、技術協力プロジェクト「医学教育の質の強化プロジェクト」を通じて、王立感染症センターに所属することになる感染症分野の専門家も対象とした人材育成を行っています。これらの取組みがブータンの社会経済開発に寄与することが期待されます。
  3. 本協力は、令和4年9月に、29.94億円を限度とする無償資金の提供を行ったものの、物価高騰等の影響により資金が不足したことから、今般、7.58億円の追加贈与を行い、限度額を37.52億円に変更するものです。
(参考)ブータン王国基礎データ

 ブータン王国は、面積約3万8,394平方キロメートル(日本の九州程の大きさ)、人口約78.2万人(2022年、世界銀行)、1人当たりの国民総所得(GNI)3,290米ドル(2021年、世界銀行)。


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