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報道資料
令和6年4月5日
「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」の受賞者の公表
総務省は、平成29年より、サイバーセキュリティ対応の現場において優れた功績を挙げている個人・団体を「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」として表彰しています。
この度、令和6年の「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」の受賞者を決定しましたので、公表いたします。
1 概要
近年、サイバー空間と実空間の一体化により社会に豊かさがもたらされる一方で、悪意ある主体がサイバー空間を利用することによるリスクも増大しています。サイバーセキュリティの確保は、安心安全な国民生活や、社会経済活動の力強い発展の観点から、極めて重要な課題となっています。
そこで、総務省は、平成29年度より、サイバーセキュリティ対応の現場において優れた功績を挙げられ、今後も更なる活躍が期待される個人又は団体(チーム)を自薦又は他薦により募集し、その中から実績等を踏まえ、「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」として表彰しています。
2 「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」の審査結果
有識者である選考委員(別紙)による選考委員会を開催し、その結果を踏まえ、2個人・2団体に本奨励賞を授与することを決定しました。受賞者の功績の概要は以下のとおりです。
個人:2名(敬称略)
氏名 | 功績の概要 |
猪俣 敦夫 大阪大学 教授, CISO |
大学教員として広く情報通信・情報セキュリティ分野の教育・研究に従事するかたわら、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が行う人材育成事業(CYDER、SecHack365)の実行委員を務めるなどセキュリティ人材育成に精力的に取り組み、またテレワークや無線LAN利用時のセキュリティ対策を始めとするセキュリティ知識の啓発活動に尽力するなど、多方面に渡り我が国のサイバーセキュリティの向上に多大な貢献をした。 |
渡辺 文恵 株式会社ディー・エヌ・エー IT本部 セキュリティ部 DeNA CERT Security Coordinator 他 |
シーサート間の交流・連携や課題解決支援を行う日本シーサート協議会において、地区活動タスクフォースを開始し、各地方における精力的なワークショップ開催を通じて、セキュリティ関連企業の少ない地方における企業間の貴重な結節点としての場を提供し、各地方のセキュリティコミュニティ形成を促進することで、我が国のサイバーセキュリティの向上に多大な貢献をした。 |
団体:2団体(敬称略)
団体名 | 功績の概要 |
長崎県立松浦高等学校 (舟越 裕 校長) |
長崎県警察が取り組む「サイバーセキュリティボランティア事業」に参加し、同校生徒が地域の小・中学校の児童に対するセキュリティ講話を行うことで、地域におけるサイバーセキュリティ教育に貢献されている。 また、上記活動の過程で、同校の生徒自身も講話に必要なセキュリティ知識を身につけられるようカリキュラムを設計し、セキュリティ知識の普及啓発と人材育成を両立させる先駆的取組として、我が国のサイバーセキュリティの向上に多大な貢献をした。 |
マルウェア対策研究人材育成ワークショップ(MWS)組織委員会 MWS Datasetsチーム/MWS Cupチーム (畑田 充弘 (エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社)、 松木 隆宏 (株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズ)) |
国や企業の保有するサイバー攻撃観測データ等を、研究用データセット「MWS Datasets」として広く研究利用する仕組みを構築し、上記データセットを活用するワークショップや、マルウェア解析等を行う実践的な競技会「MWS Cup」を開催するなどのコミュニティ活動を通じて、産学官のマルウェア対策人材を数多く育成し、我が国のサイバーセキュリティの向上に多大な貢献をした。 |
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