外務省・新着情報

令和6年2月29日
リパフスキー・チェコ外務大臣と握手する上川外務大臣
日・チェコ外相会談の様子
日・チェコ両外相による共同記者発表

 2月29日、午後6時30分頃から約30分間、上川陽子外務大臣は、訪日中のヤン・リパフスキー・チェコ共和国外務大臣(H.E. Mr. Jan LIPAVSKÝ, Minister of Foreign Affairs of the Czech Republic)と外相会談を行いました。その後、両外相は、約80分間、ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。両外相は外相会談後、「航空業務に関する日本国とチェコ共和国との間の協定(日・チェコ航空協定)」の署名式を行いました。

  1. 二国間関係  冒頭、上川大臣から、能登半島地震に際する温かいお見舞いのメッセージに感謝を述べた上で、戦略的パートナーとして、共に尽力したい旨述べました。また、チェコが「インド太平洋戦略」を策定し、この地域への関与を深めていることを高く評価する旨述べました。
     これに対し、リパフスキー大臣からは、改めて能登地震へのお見舞いがありました。また、近年様々なレベル・分野で対話が活発化し、関係が強化されていることを歓迎する旨の発言があり、投資や観光分野を含む経済面での協力強化に期待が表明されました。
     また、両外相からは、本日署名された航空協定により、人的交流がさらに促進されることを期待する旨の発言があり、今後も、様々なレベルで意思疎通を図り、二国間関係を発展させていくことで一致しました。
  2. 国際・地域情勢  両外相は、ウクライナやインド太平洋の地域情勢についても意見交換し、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、世界の平和と安定に向け連携することで一致しました。
     上川大臣からは、ウクライナ情勢に関し、1月のウクライナ訪問や、2月19日に開催された「日・ウクライナ経済復興推進会議」の成果を説明しました。その上で、復旧・復興にWPSの視点を組み込むための取組を含め、両国がウクライナ支援で緊密に連携していくことで一致しました。
     加えて、両外相は、東アジアや中東情勢を含む地域情勢について意見交換を行い、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応や安保理改革を含む国際場裡での協力等を含め、緊密に連携していくことで一致しました。

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