外務省・新着情報

令和6年1月26日
ベッテル・ルクセンブルク副首相兼外務・対外通商相兼開発協力・人道問題担当相と握手をする上川外務大臣
上川外務大臣とベッテル・ルクセンブルク副首相兼外務・対外通商相兼開発協力・人道問題担当相との共同記者会見の様子

 1月26日、午後5時45分から午後6時45分まで約60分間、上川陽子外務大臣は、飯倉別館において、訪日中のグザヴィエ・ベッテル・ルクセンブルク大公国副首相兼外務・対外通商相兼開発協力・人道問題担当相(H.E. Mr. Xavier Bettel, Vice Prime Minister, Minister for Foreign Affairs and Foreign Trade, Minister for Development Cooperation and Humanitarian Affairs of the Grand Duchy of Luxembourg)を招いてワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。
 なお、夕食会に先立ち、両外相間で、日・ルクセンブルク・ワーキング・ホリデー制度導入に係る口上書の交換を行いました。

  1. 冒頭、上川大臣から、ベッテル副首相兼外相就任後のアジアにおける初の外遊先として、日本を訪問されたことを歓迎する旨述べつつ、先ほど口上書を交換したワーキング・ホリデー制度に加え、今回、実質合意に至った二国間航空協定の枠組みも活用しつつ、両国間の交流が更に深まることを期待する旨述べました。また、ルクセンブルクが、大阪・関西万博に向けてフロントランナーとして準備を進めていることを歓迎し、同万博が、ルクセンブルクの魅力を日本に幅広く伝え、双方の企業にとって更なるビジネス機会を生むことを期待する旨述べました。
  2. これに対し、ベッテル副首相兼外相からは、先般の能登半島地震へのお見舞いの意が表明されました。その上で、今回、日本を訪問し、大阪・関西万博のルクセンブルク・パビリオン起工式に出席できたことを嬉しく思う旨述べつつ、1年後には世界中が大阪に注目し、出会いの場としても万博の成功を確信している旨の発言があり、万博の成功に向けた協力を含め、日本との関係を一層強化すべく取り組んでいきたい旨述べました。
  3. 両外相は、皇室・大公家の親密な関係は、良好な二国間関係の礎であるとの認識を共有した上で、両国の友好関係を一層深化させていくことで一致しました。経済面においては、金融、宇宙、医薬品及びスタートアップ協力分野をはじめとする幅広い分野で、具体的な協力が進展していることを歓迎し、特に、宇宙分野においては、月での活動や途上国に対する支援等について、両国間での連携を強化することで一致しました。
  4. 両外相は、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であるとの認識を共有し、ベッテル副首相兼外相から、上川大臣のウクライナ訪問を含め、日本のウクライナ支援への高い評価が表明されました。その他、中東情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢について意見交換を行い、緊密に連携していくことで一致しました。

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