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令和6年1月25日
G20トロイカ各国駐日大使(インド、ブラジル、南アフリカの各大使)と会談する上川外務大臣
G20トロイカ各国駐日大使(インド、ブラジル、南アフリカの各大使)と会談する上川外務大臣

 1月25日、午前10時10分から約30分間、上川陽子外務大臣は、アウトリーチ型外交として、シビ・ジョージ駐日インド共和国特命全権大使(H.E. Mr. Sibi George, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Republic of India to Japan)、オタヴィオ・コルテス駐日ブラジル連邦共和国特命全権大使(H.E. Mr. Octavio Henrique Dias Garcia Cortes, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Federative Republic of Brazil to Japan)、ルラマ・スマッツ・ンゴニャマ駐日南アフリカ共和国特命全権大使(H.E. Mr. Lulama Smuts Ngonyama, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Republic of South Africa to Japan)のG20トロイカ各国駐日大使による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川外務大臣から、能登半島地震に対する3か国からのお見舞いメッセージへの謝意を述べました。また、年始からウクライナを含む欧州各国と北米、トルコを訪問し、現場での率直な意見交換を通じて、今こそ国際社会を分断や対立ではなく協調に導く必要性を改めて痛感した旨述べるとともに、G20トロイカ各国駐日大使との間で、本年のG20リオ・サミットに向けた連携を確認したい旨述べました。
  2. また、上川大臣から、昨年、日本はG7議長国として広島サミットの成果をG20サミットに繋げるとの考えの下、G20議長国インドと緊密に連携し、具体的な成果に繋げることができた旨述べるとともに、本年のG20ブラジル議長年の成功に向けても、日本として協力を惜しまない旨述べました。
  3. これに対し、3か国の大使から、G20としての連携及びその中での日本の役割の重要性について発言がありました。特に、コルテス駐日ブラジル連邦共和国特命全権大使から、本年のG20ブラジル議長年の優先課題について説明があるとともに、日本の協力に対する期待が表明されました。また、上川大臣から、特にブラジルの重視する飢餓・貧困対策は、人間の尊厳を守る観点から極めて重要である旨述べました。
  4. その後、上川大臣は各大使との間で、国連改革を含むグローバル・ガバナンス改革や女性・平和・安全保障(WPS)を含むジェンダー等の分野におけるG20での連携、ウクライナ情勢やイスラエル・パレスチナ情勢など地域情勢について意見交換するとともに、昨年のG7広島サミットでも重要性を確認した法の支配や国連憲章の諸原則を守り抜いていくべく引き続きG20トロイカと連携していくことを確認しました。
(参考)G20トロイカ
 トロイカ体制とは、2011年のG20カンヌ・サミットにおいて公式化された「G20作業を運営する体制」のことであり、前議長国、現議長国、次期議長国の3か国による協力体制を指す。本年は、インド(2023年議長国)、ブラジル(2024年議長国)、南アフリカ(2024年議長国)がG20トロイカを務める。

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