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南三陸町には、イースター島(チリ共和国)以外で世界で唯一「本物」のモアイ像がいるんです[令和5年11月14日]

 令和5年7月、南三陸町に新たにオープンした「うみべの広場」でモアイ像2体がお披露目されました。

 南三陸町のモアイ像の歴史は、町に大きな被害を与えた昭和35年のチリ地震津波までさかのぼります。この津波の記憶を未来に伝えようと、平成3年に南三陸町がチリ人彫刻家に依頼して創ったモアイ像が町内に設置されました。しかし、東日本大震災の津波により、モアイ像は流されてしまい、瓦礫の中から頭部が発見されました。

 この様子を見たチリ共和国内では「再び復興を目指す南三陸町に新たなモアイ像を贈ろう」という声が挙がり、震災から2年後の平成25年に新たなモアイ像が寄贈されました。新たなモアイ像には白珊瑚と黒曜石で作られた眼が入っていますが、眼が入ったモアイは世界でイースター島と南三陸町の2体しか存在しません。

 モアイは現地の言葉で「未来に生きる」という意味を持っています。南三陸町のモアイ像には、自国の大切なものを贈ってくれたチリ共和国の人々や、各関係者の思いが込められています。未来に生きる南三陸町の発展をこれからも見守り続けるでしょう。

 南三陸町にお越しになった際は、チリ共和国との友好の証・復興の象徴であるモアイ像を是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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眼が入ったモアイ像
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式典の様子
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震災後の平成25年に寄贈されたモアイ像(写真左)と平成3年に設置され、復元されたモアイ像(写真右)
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