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2023年9月29日

同時発表:環境省

経済産業省は、環境省との共催により、9月28日(木曜日)及び29日(金曜日)に、「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)でのJCM利活用促進に関する国際会合」(AZEC・JCM国際会合)を開催しました。同会合には、AZECパートナー国の政府関係者が参加し、AZECパートナー国における今後のJCM利活用促進や炭素市場の構築に向けて、活発な議論を行いました。

1.AZEC・JCM国際会合について

  1. 日本国政府は、優れた脱炭素技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及等を通じて実現した途上国等の温室効果ガス排出削減・吸収について、日本の貢献を定量的に評価するとともに、日本の削減目標の達成に活用する、二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism; JCM)を推進しています。

  2. 今年3月に行われたAZEC閣僚会合では、経済成長、エネルギー安全保障の確保、脱炭素の同時達成の重要性や、カーボンニュートラルという共通のゴールに向け、各国の実情に応じた多様かつ現実的な道筋の下、エネルギー移行を進めることの重要性を共有する共同声明が合意され、AZECをアジアの脱炭素化を進める上での枠組みとして立ち上げました。

  3. さらに、今年6月に開催された第1回アジア・ゼロエミッション共同体高級実務者会合(AZEC SOM)では、政策協調の具体策として、JCMの利活用促進に向けた取組を実施することを確認しました。今回のAZEC・JCM国際会合は、その具体的な取組として開催したものです。

2.会合のポイント

  1. AZEC・JCM国際会合は、9月28日(木曜日)及び29日(金曜日)に、環境省との共催により、東京都内にて開催され、AZECパートナー国(オーストラリア、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)のエネルギー関係省庁と環境関係省庁の政策担当者が対面およびオンラインで参加しました。

  2. 同会合では、(1)JCMの進捗状況、(2)各国におけるカーボンマーケットの整備、(3)各国のエネルギー政策とカーボンマーケットの関係、(4)パリ協定6条の実施状況、(5)JCM間の連携等による地域協力の可能性の5つのトピックについて、情報交換及び意見交換を行いました。

※ 日本はAZECパートナー国のうち、カンボジア、インドネシア、ラオス、フィリピン、タイ、 ベトナムとの間でJCMを構築・実施中。

写真1 写真2

今後もAZECにおけるJCMの利活用を推進し、AZECパートナー国との連携のもとで、アジアの脱炭素化を進めていきます。

担当

産業技術環境局 地球環境対策室
地球環境問題交渉官 木村
担当者:水野、中山、酒井、近澤

電話:03-3501-1511(内線 3524~3526)

メール:bzl-jcm★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。

 

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