外務省・新着情報

令和5年9月22日
写真撮影する日米豪印外相

 現地時間9月22日午前8時(日本時間同日午後9時)から約45分間、米国・ニューヨークにて、日米豪印外相会合が開催されたところ、概要は以下のとおりです。
 同会合には、第78回国連総会出席のため米国・ニューヨークを訪問中の上川陽子外務大臣のほか、アントニー・ブリンケン米国国務長官(The Honorable Antony Blinken, Secretary of State of the United States of America)、ペニー・ウォン・オーストラリア連邦外務大臣(Senator the Hon Penny Wong, Minister for Foreign Affairs of the Commonwealth of Australia)、スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr. Subrahmanyam Jaishankar, External Affairs Minister of India)が出席し、会合後、共同発表が発出されました。

  1. 日米豪印の四大臣は、インド太平洋地域の情勢に関する率直な議論を行い、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた確固たるコミットメントを改めて確認しました。また、上川大臣から、日米豪印の協力が地域に様々な実益をもたらしている旨強調し、外相間でその旨一致しました。
  2. 四大臣は、東シナ海・南シナ海を含め、ルールに基づく海洋秩序への挑戦に対する国際法の遵守の重要性を強調し、力による一方的な現状変更の試みに強く反対することを再確認しました。
  3. 上川大臣から、ALPS処理水の海洋放出等に関する日本の基本的立場を説明しました。
  4. 北朝鮮について、四大臣は、国連安保理決議に違反し、不安定化をもたらす北朝鮮の弾道ミサイルの発射を非難し、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化へのコミットメントを再確認しました。また、上川大臣から、拉致問題の即時解決に向けた各国の理解と協力を求め、各国から支持を得ました。
  5. 国連について、上川大臣は、安保理改革を含む国連の機能強化が重要である旨発言しました。四大臣は、国連憲章に対するコミットメントを改めて強調するとともに、安保理改革を含め包括的な国連改革の課題を進めていくことで一致しました。
  6. ASEANとの協力について、四大臣は、ASEANの一体性・中心性や「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」実施への揺るぎない支持を再確認しました。
  7. 四大臣は、気候変動、インフラ、サイバーセキュリティ、重要・新興技術、健康安全保障、海洋状況把握、人道支援・災害救援(HADR)、テロ対策等の分野での実践的な協力を推進していくことで一致しました。
  8. 四大臣は、2024年に日本で、次回の日米豪印外相会合を開催することで一致しました。
(参考)別添

 日米豪印外相会合共同発表(英文(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く


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