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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年7月21日]

令和5年7月21日(金)11:34~11:41 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 7月23日から27日の日程で、米国ワシントン州ハンフォード地域を訪問いたします。この地域には、かつて多くの核施設群があったことにより放射線汚染が発生、現在はそのクリーンナップ事業が行われております。その一方、サイトの近隣に拠点を置くパシフィックノースウエスト国立研究所が多くの分野で高い研究成果を発揮しているところであります。この研究所を核とした研究開発、人材育成、産業化の取組が行われたことにより、大学や企業などの集積が進み、この地域が全米でも有数の成長を遂げたことで知られております。

 前回私が大臣であった時、このハンフォード地域の発展を大きな参考事例として、福島浜通り地域の国際教育研究拠点の構想を立てた経緯があります。この構想を基に今般F-REIが設立されたことから、改めてハンフォード地域における最新の取組状況を把握するとともに、F-REIとパシフィックノースウエスト国立研究所などとの連携のあり方について、必要な意見交換をしてまいる考えであります。F-REIの山崎理事長からも、先方研究所宛ての親書を預かっておりまして、今後の両研究所の連携や交流に向けて仲介したいと考えております。

 現地では、1日半の限られた日程でありますけれども、研究所に加え、地域の連携主体として大きな役割を果たしているトライデック(TRIDEC)、トライシティ開発協議会といいます、また、地域人材の育成を担うコロンビア・ベイスン大学、危機管理対応訓練の拠点であるハンマー連邦政府トレーニングセンターなどを訪問する予定であります。

 詳しくは後ほど事務方から説明させます。私のほうからは以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)海洋放出についてお伺いしますけれども、先日塩竈に説明に行かれた際に、その後報道陣の取材に対して、放出開始の時期について大臣はいつまでということはないと述べられたと報じられています。政府はこの夏頃を目標に掲げておりますけれども、大臣としては時期ありきではないという認識なのか、その発言の真意についてお聞かせください。

(答)確かに私は時期ありきではないというような表現ぶりになったというふうに思いますが、今私どもが最大限努力していかなければならないのは、理解の醸成をいかに進めていくかというところでありまして、安全性の確保、それから風評対策の取組の状況について政府全体として確認し判断していく。今はその段階であるという意味でお答えをしたところであります。当然、政府のほうは夏頃までという表現は前々からありますが、政府としての方向性としては従前どおりであります。

(問)冒頭の米国出張についてお伺いしますけれども、詳しいところは事務方のほうでというふうに伺っていますけれども、改めて、現地に赴いて、福島との連携のあり方、ということですが、具体的に人材育成であったり、研究開発、産業化について、どのあたりに関心を持って見ていきたいというふうに考えていらっしゃるかお聞かせください。

(答)まずはハンフォードというその地域です。これは原因がもともと違うのでありますけれども、放射性汚染ということについては同じような原因であるということでありまして、こういった地域が今大いに発展している状況、まずそこをこの目で見ていきたいということであります。それと同時に、福島の現状を見ていくならば、特に4月1日にF-REIが立ち上がりました。このF-REIがより実効性のある組織としていくためには、前例であるハンフォードの地域の研究所又は大学、こういったところがどのような役割を担ってきたかというところを見ていきたい、そのように思っております。

(以  上)

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