環境省・新着情報
2023年06月08日
令和4年度全国水生生物調査の結果及び令和5年度の調査の実施について
1. 環境省と国土交通省では、川の生きものを指標として河川の水質を総合的に評価するため、また、環境問題への関心を高めるため、地域の皆様の御協力をいただいて『全国水生生物調査』を実施しています。
2. 令和5年度も夏休み期間を中心に調査を実施しますので、是非御参加ください。
3. また、令和4年度の結果をとりまとめましたので、お知らせします。
■ 全国水生生物調査とは
(1) 調査概要
河川に生息するサワガニ、カワゲラ類等の水生生物の生息状況は、水質汚濁の影響を反映することから、それらの水生生物を指標として水質を判定することができます。この調査は、子どもたちにもわかりやすく、高価な機材等を要しないことから、誰でも簡単に参加できることが大きな特長です。
また、調査を通じて身近な自然環境に接することにより身近な環境問題への関心を高める良い機会でもあり、昭和59年度から環境省と国土交通省が実施しています。
また、調査を通じて身近な自然環境に接することにより身近な環境問題への関心を高める良い機会でもあり、昭和59年度から環境省と国土交通省が実施しています。
(2) 調査方法
本調査では、河川に生息する水生生物のうち、[1]全国各地に広く分布し、[2]分類が容易で、[3]水質に係る指標性が高い、29種を指標生物としています。
河川で水生生物を採集し指標生物の同定・分類を行い、地点ごとに、Ⅰ(きれいな水)、Ⅱ(ややきれいな水)、Ⅲ(きたない水)、Ⅳ(とてもきたない水)の4階級で水質の状況を判定します。
河川で水生生物を採集し指標生物の同定・分類を行い、地点ごとに、Ⅰ(きれいな水)、Ⅱ(ややきれいな水)、Ⅲ(きたない水)、Ⅳ(とてもきたない水)の4階級で水質の状況を判定します。
■ 令和5年度調査の実施について
令和5年度も引き続き、全国水生生物調査を実施します。
(お問い合わせ先)
・ 各都道府県の環境部局
https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/mizu/suisei/etsuran/list_pref.html
・ 各地方整備局等の窓口(一級河川直轄管理区間)
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/toiawase.html
■ 令和4年度調査結果概要
(1) 参加者数・参加団体・調査地点数
令和4年度の参加者は34,745人(令和元年度53,269人)でした。
参加者数 | 参加団体数 | 調査地点数 | |
一級河川※1 | 11,091人 | 251団体 | 337地点 |
その他の河川※2 | 23,654人 | 749団体 | 1,004地点 |
合計 | 34,745人 | 1,000団体 | 1,341地点 |
※1:一級河川大臣管理区間 ※2:一級河川都道府県管理区間及び二級河川等(※1以外)
(2) 水質判定結果
令和4年度は、全調査地点の88%の地点でⅠ(きれいな水)又はⅡ(ややきれいな水)と判定され、令和元年度(87%)より1ポイント高くなりました。
一級河川 | その他の河川 | 全調査地点 | |
Ⅰ きれいな水 | 70% | 64% | 65% |
Ⅱ ややきれいな水 | 25% | 22% | 23% |
Ⅲ きたない水 | 3% | 5% | 5% |
Ⅳ とてもきたない水 | 1% | 4% | 3% |
判定不能 | 1% | 5% | 4% |
※ 四捨五入による端数処理のため内数の合計が100%にならないことがあります。
※ 判定不能:指標生物が見つからなかった場合等
※ 令和2,3年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、全国一律の調査は実施していません。
連絡先
環境省水・大気環境局水環境課
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8316
- 課長
- 大井 通博
- 係長
- 森 美穂子
国土交通省水管理・国土保全局河川環境課
- 代表
- 03-5253-8111
- 直通
- 03-5253-8447
- 課長補佐
- 阿河 一穂
- 係長
- 寺石 杏映