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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年6月2日]

令和5年6月2日(金)9:15~9:21 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 岩手県で開催されます全国植樹祭の式典に出席いたします。そこで、6月3日土曜日と4日日曜日に陸前高田市、釜石市を訪問いたします。6月3日は陸前高田市の「高田松原津波復興祈念公園」を訪問します。6月4日は釜石市で、「うのすまい・トモス」で献花・黙禱を行い、「いのちをつなぐ未来館」を視察いたします。また、根浜地区では移転元地に整備されたキャンプ場を視察します。その後、陸前高田市で開催される第73回全国植樹祭の式典に出席をします。

 私からは以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)福島特措法の改正案についてお伺いします。先日、参議院の委員会において可決がされて、今日の本会議で成立すると伺っていますが、改めて改正に向けた思いをお願いします。また、附帯決議が可決する委員会でもありましたが、この附帯決議に対してどういうふうに応えていくかというところをお伺いできればと思います。

(答)31日、一昨日ですが、参議院の東日本大震災復興特別委員会において丁寧に御審議をしていただきまして、福島特措法の法改正が可決されたことを大変ありがたく考えております。

 これまで特定復興再生拠点区域外については、私自身、草木が生い茂った御自宅や御帰還に向けて手入れをされている御自宅をこの目で見せていただき、震災から12年を超えたという時の重さや、住民の皆様の御自宅に帰りたいという思いを実感してきたところでございます。

 本日の本会議で成立いたしますれば、特定復興再生拠点区域内への帰還の御意向を頂いている住民の方々全員の一日も早い帰還を目指して、復興庁として全力で取り組んでまいりたいと考えております。なお、当然政府としてしっかりと附帯決議を踏まえた上で取り組んでまいりたいというふうに思います。

(問)別件ですみません。ALPS処理水の件で、IAEAがサンプルの分析に関する報告書を昨日出したと思います。全体としては評価するような中身だったと思いますけれども、これについてのお考えをお願いします。

(答)IAEAから、5月31日にALPS処理水の放射性核種分析における第1回目の分析機関間比較結果に関する報告書が公表されたことは承知をしております。

 本報告書は、IAEAは東京電力が正確で精密なALPS処理水の分析能力を有していることや、持続可能で堅固な分析体制を構築していることを実証したと結論付けたと聞いております。

 政府としては、引き続きIAEAレビューを通じて、国際的な安全基準に照らした確認を継続し、安全確保に万全を期してまいりたいと思っております。

(問)最初の質問に重なりますが、今日成立見込みの特措法改正案ですけれども、委員会ではやはり二拠点居住を求める声であったりとか、それからこれからの全域解除に向けた全体像、なかなか見えてこないというような声もありましたけれども、そういった課題に対して今後どのように取り組んでいかれるおつもりか教えていただけないでしょうか。

(答)委員会の質疑の際には様々な課題についての質問もございました。とりわけ全体像を示すべきではないかというお話もございましたけれども、まずは今法案が成立をしたら速やかに拠点内の地域を定めて、そしてどういう形でそれを計画の中に盛り込んでいくか、こういったことを速やかに進めることが必要ではないかなと、そのように思っております。したがいまして、時間をかけずにできるだけ早い段階で方向性が示せればいいなと、そのように思っております。

 二拠点の関係については、今はもう12年たっておりまして、帰還に際してふるさとでの生活を少しずつ確立される方も多いのではないかな、そのように思っております。居住人口の回復を通じた自治体全体の復興を後押しするためにも、最終的には帰還していただくことが必要となりますけれども、その間、一時的に2地域の居住のような形になるケースは当然あり得るというふうに思っておりますので、そのような方向性も考えているところでございます。

 先ほど申し上げましたけれども、今の段階では全体像というものを全てお示しすることは困難でございますが、残された課題であります土地や家屋の取扱い、この問題については引き続き大変重要な課題だというふうに認識しております。自治体と協議を重ねながら検討を進めていき、将来的には帰還困難区域の全てを避難指示解除して、復興再生に責任を持って取り組んでまいる所存でございます。

(以  上)

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