外務省・新着情報

日・アラブ首長国連邦(UAE)防衛装備品・技術移転協定

【NHK 岩澤記者】防衛装備品・技術移転協定について伺います。政府は、昨日、アラブ首長国連邦と、防衛装備品・技術移転協定に署名しましたが、UAEとの間で、こうした協定を結んだことの意義を、どのようにお考えでしょうか。
 また、この協定は中東地域では初めてとのことですが、日本の安全保障の観点から、協定活用への期待も併せてお願いします。

【林外務大臣】昨日署名されましたUAEとの防衛装備品・技術移転協定、これは防衛装備品及び技術の共同研究・開発・生産並びに安全保障・防衛分野におけます協力の強化のために、両国間で移転される防衛装備品及び技術の取扱いに関する法的枠組みを設定するものでございます。
 この協定は、中東地域の国との間で初のものとなりますが、今後、日・UAE間で移転される防衛装備品及び技術につきまして、第三国移転や目的外使用に係る適正な管理が確保され、両国間のより緊密な防衛装備協力及び我が国の防衛産業の生産技・術基盤の維持・向上に寄与することになり、ひいては我が国の安全保障に資することが期待されると考えております。

ALPS処理水(韓国専門家現地視察団の訪日)

【共同通信 桂田記者】東京電力福島第一原発の処理水の関係でお伺いします。処理水の海洋放出計画をめぐって、韓国の専門家らでつくる視察団による現地視察が、昨日、終了しました。韓国国内では、これまで、放出に対する強い反発がありましたが、今回の視察について、これによって韓国側の理解を得ることができたとお考えでしょうか、御所感を伺います。

【林外務大臣】韓国につきましては、これまで局長級の説明会等の機会を通じまして、ALPS処理水の安全性につきまして、科学的根拠に基づき、丁寧に情報提供や説明を行ってきている中、5月7日の日韓首脳会談を踏まえて、今般、韓国専門家現地視察団による視察が行われました。
視察団は、5月22日に日本側と会合を行いまして、23日から24日まで、東電福島第一原発を訪問し、ALPS処理水の海洋放出関連施設を視察しました。そうした視察の中でも、日本側から韓国側に対して、丁寧な説明や情報提供を行ったところでございます。その上で、25日には、総括的な会合を行いまして、韓国側からの質問等に対して日本側から科学的根拠に基づく丁寧な説明を行いました。
政府としては、今回の韓国専門家現地視察団の受入れ等を通じて、引き続き、高い透明性をもって、科学的根拠に基づく誠実な説明を行い、ALPS処理水の海洋放出の安全性につきまして、韓国国内における理解が一層深まるように、引き続き、取り組んでまいりたいと考えております。

旧朝鮮半島出身労働者問題

【NHK 岩澤記者】太平洋戦争中の徴用をめぐる問題について伺います。韓国で判決が確定した原告などのうち、生存している当事者の1人が、韓国政府の解決策を受入れて、支払いを受け取ることになりました。生存している当事者3人のうち、支払いを受け取る意思を示したのは、今回が初めてですが、大臣の受け止めを伺います。

【林外務大臣】3月に韓国政府により発表された措置に関しまして、韓国政府は、原告の理解を得るべく、最大限の努力を傾けていると承知しておりまして、今般の韓国外交部の発表は、そうした中で行われたものと受け止めております。

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