外務省・新着情報

令和5年5月25日

 5月25日(現地時間同日)、ジブチ共和国の首都ジブチ市において、大塚海夫駐ジブチ共和国日本国特命全権大使とマハムッド・アリ・ユスフ・ジブチ共和国外務・国際協力大臣(H.E. Mr. Mahmoud Ali Youssouf, Minister for Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Djibouti)との間で、供与限度額を5億9,000万円とする無償資金協力「ジブチ市三次医療病院における医療機材整備計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. 全人口の半数以上が集中し、都市化が進行するジブチ市において、手術や入院患者への治療等、高度な医療サービスを担う三次レベル病院の役割は大きく、市内に4施設ある三次レベル病院は、各分野の医療サービスにおいて中核的な機能を担っています。また、従来、同国の重症患者の多くがトルコ等の近隣国の病院で治療を受けていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、海外への搬送が困難となったため、国内の三次レベル病院の役割は更に増大しています。しかし、ジブチ市内の4つの病院においては、医療機材の老朽化や機能低下により、正確・迅速な診断ができず、適切な診断・治療の提供に支障をきたしています。
  2. 本件協力は、ジブチ市内の4つの三次レベル病院に医療機材を供与することにより、各病院の診断・治療体制の向上を図り、もって当国の医療サービスの改善に寄与するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催したTICAD8において、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進や保健医療設備の整備等を通じて、150万人のための保健医療サービスを拡充することを表明しており、本件協力は、同表明を具体化するものです。
(参考)ジブチ共和国基礎データ

 ジブチ共和国の面積は約2万3,200平方キロメートル(四国の約1.3倍)、人口100.2万人(2021年:世銀)、一人あたりGNI(国民総所得)は3,300米ドル(2021年:世銀)。


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