外務省・新着情報

令和5年5月24日
ホフマンITLOS所長と握手を交わす山田外務副大臣
山田外務副大臣主催ホフマンITLOS所長との夕食会の様子

 5月23日、山田賢司外務副大臣は、外務省の招待により訪日中のホフマン国際海洋法裁判所所長(Judge. Albert J. Hoffmann, President of the International Tribunal for the Law of the Sea (ITLOS))を迎えて夕食会を主催し、意見交換を行ったところ、概要は以下のとおりです。

 山田副大臣から、ITLOSが海洋秩序の維持・発展に果たす役割は拡大しており、日本として、人材面、財政面等、今後も様々な形でITLOSを支援していくとともに国連海洋法条約(UNCLOS)に基づく海洋秩序の維持・発展に対する取組を進めて行く旨述べました。
 ホフマン所長から、今回の招待に対する謝意が表されるとともに、ITLOSに対する日本の貢献を評価しており、今後の協力に期待しているとの発言がありました。
 この他、海面上昇を始めとする海洋における諸問題やそれらへのITLOSが果たすべき役割やその基盤となる国連海洋法条約の重要性等について活発な議論が行われました。

(参考)国際海洋法裁判所(ITLOS)

 ITLOSは、国連海洋法条約に基づき、1996年にドイツ・ハンブルクに設立。柳井俊二判事(元駐米大使)は、2005年からITLOS判事を務めている。日本がITLOSに付託された事案の当事者となった事件としては、日本の調査漁獲を巡るみなみまぐろ事件(1999年)並びにロシアによる日本漁船の釈放を求めた第88豊進丸事件及び第53富丸事件(ともに2007年)がある。


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