厚労省・新着情報

健康局がん・疾病対策課

日時

令和5年2月13日(月) 14:00~17:00

場所

オンライン開催

議題

(1)座長の選任について(公開)
(2)がんゲノム医療中核拠点病院の選定について(公開)
(3)病院からのヒアリング(非公開)
(4)その他(公開)

議事

議事内容
○原澤がん対策推進官 それでは、定刻となりましたので、ただいまより第4回「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会」を開催いたします。
 構成員の皆様方におかれましては、お忙しい中、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 事務局を務めさせていただきます、健康局がん・疾病対策課、原澤でございます。よろしくお願いいたします。
 それでは、座長が選任されるまでの間、進行を務めさせていただきます。
 初めに、本検討会の構成員の御紹介をさせていただきます。
 五十音順で、天野慎介構成員、井本逸勢構成員、織田克利構成員、河野英明構成員、寺島慶太構成員、中釜斉構成員、平沢晃構成員、増田しのぶ構成員、三谷絹子構成員、若尾直子構成員、渡辺弘司構成員。以上の皆様となります。
 本日は構成員の皆様全員御出席と伺ってございます。
 続きまして、資料の確認をお願いしたく存じます。公開資料といたしまして、議事次第、資料1「がんゲノム医療中核拠点病等の指定について」と、参考資料1で開催要綱と委員の先生方の名簿、参考資料2で「がんゲノム医療中核拠点病院等の整備について」の整備指針を付してございます。
 資料の不足等、もしございましたら、事務局まで御連絡いただければと思います。
 続きまして、本日の議題でございます。議題としましては、1つ目に「座長の選任について」、2つ目に「がんゲノム医療中核拠点病院の選定について」、その後に「病院からのヒアリング」「その他」と続く予定でございます。
 病院からのヒアリングにつきましては、その情報の性質上、非公開とさせていただきますので、その点は御承知おきください。
 それでは、議題1の「座長の選任」に移りたいと思います。本検討会は、構成員の互選により座長をおくこととされています。先生方から御推薦がございましたらお願いしたく存じますが、いかがでしょうか。井本構成員、お願いいたします。
○井本構成員 国立がん研究センターの中釜先生にお願いしたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
○原澤がん対策推進官 井本構成員から中釜構成員を座長に御推薦を頂戴いたしました。
 それでは、ほかに特段ないようでございましたら、中釜構成員に座長をお願いするという形でよろしいでしょうか。
(首肯する構成員あり)
○原澤がん対策推進官 それでは、中釜構成員におかれましては、座長席に御移動の上、一言御挨拶をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
○中釜座長 先ほど本検討会の座長を拝命いたしました中釜です。この検討会は、日本におけるがんゲノム医療を推進するその中核となる中核拠点病院の指定を検討する非常に大きな役割を担っていると思います。委員の先生方におかれましては、本日の各拠点からの発表をお聞きいただき厳正に御判断いただければと思います。大変難しい判断であると思いますが、発表内容をよく吟味された上で適正な評価をお願いしたいと思います。
 私からは以上です。本日はよろしくお願いいたします。
○原澤がん対策推進官 ありがとうございました。
 そうしましたら、この後の進行については中釜座長にお願いしたく存じます。
○中釜座長 それでは、本日は時間が限られていますので、早速議事に移りたいと思います。
 議題2「がんゲノム医療中核拠点病院の選定について」に移りたいと思います。
 では、事務局より資料1についての説明をお願いいたします。
○原澤がん対策推進官 事務局でございます。
 それでは、資料1を御覧ください。「がんゲノム医療中核拠点病等の指定について」でございます。2ページ目、目次を御覧ください。まず、がんゲノム医療中核拠点病院等の制度に関する振り返りをした後に、今回の指定に関する考え方の整理についてお示ししたいと思います。
 3ページ目は制度の振り返りでございます。
 4ページ目はがんゲノム医療中核拠点病院等の全体像ということで、がんゲノム医療中核拠点病院等の関連する拠点病院の仕組みについては3つの類型がございます。まず、がんゲノム医療中核拠点病院というものがあって、その後、がんゲノム医療拠点病院というものがございます。その2つの役割は、まず基礎になるのが、がんゲノム医療拠点病院のほうで、がん遺伝子パネル検査の医学的解釈が自施設で完結できる医療機関と位置づけられてございます。医療提供体制については中核拠点病院と同等であるということが求められています。その上で、がんゲノム医療中核拠点病院については、さらに人材育成や他の医療機関への診療支援、治験や先進医療の主導や研究開発などを担うことによって、がんゲノム医療全体を牽引していただくという位置づけと整理させていただいています。
 加えて、がんゲノム医療連携病院というものについては、中核拠点病院や拠点病院と連携した上で、がん遺伝子パネル検査を実施していただく医療機関であると整理しております。
 5ページ目を御覧ください。がんゲノム医療中核拠点病院等の整備の現況については、こちらにお示しのとおりです。太字・下線になっている医療機関はがんゲノム医療中核拠点病院で、それ以外の名前が書いてあるところががんゲノム医療拠点病院という形になっております。これに加えて、がんゲノム医療連携病院が全国で191か所指定されているという状況でございます。
 6ページ目は、がんゲノム医療中核拠点病院等の指定要件の見直しについてということで、今回の指定要件見直しのポイントとしては、診療実績の評価とか、新たな技術や体制への対応等について整理をさせていただいております。また、「指定に関する課題の整理」というところで拠点病院の指定の箇所数等についても整理させていただき、引き続きがんゲノム医療中核拠点病院については全国で10か所程度、がんゲノム医療拠点病院については全国で30か所程度を、意欲と能力のある医療機関の中から選定するということで、本検討会で御議論いただくという形になってございます。
 ここまでが制度の振り返りでございました。
 7ページ目以降は、がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に係る考え方についてというところでございます。時間も限られているので全て読み上げることはせず、ポイントのみ御説明させていただきます。
 8ページ目を御覧ください。まず、経緯等ということで、1つ目のポツ、令和4年8月1日に新たな整備指針を策定しております。2つ目のポツで、旧整備指針に基づいて指定されたがんゲノム医療中核拠点病院等については、その指定の期限が今年度末、令和5年3月31日までとなっています。
 整備指針においては、点線囲みの中、中核拠点病院及び拠点病院の指定については以下のとおり定めておりまして、先ほど御説明したような箇所数を指定するということになっています。
 そういったルールを踏まえまして、一番下のポツ2つのところでございますが、昨年秋に中核拠点病院または拠点病院の指定を希望する医療機関につき公募を行いました。本検討会では、各医療機関から提出された申請書の内容等を踏まえまして、検討会の時点で指定要件を充足している医療機関の中から、がんゲノム医療に係る総合的な体制や実践に係る状況を勘案し、指定すべき医療機関を御検討いただくという形で進めたいと考えております。
 9ページ目を御覧ください。これまでがんゲノム医療中核拠点病院とがんゲノム医療拠点病院は、お示しのような図の形で指定のタイミングが設けられてまいりました。2018年4月にまずがんゲノム医療中核拠点病院の指定があり、指定年限2年間という形で指定を受けています。その後、がんゲノム医療中核拠点病院は2020年4月から2か年ということで指定がなされました。がんゲノム医療拠点病院についてもそれと周期を同じくするような形で指定がなされていました。
 他方で、新型コロナウイルス感染症の対応等の観点も踏まえまして、指定期間の1年間の延長がなされ、その間に整備指針の改定が行われましたことを踏まえまして、今回改めて中核拠点並びに拠点の両方ともここから4年間を年限として指定し直すという形で考えてございます。
 10ページ目を御覧ください。今、申し上げたとおりですが、一番上、今年度は中核拠点と拠点、両方とも類型について指定の検討を行う必要がございます。指定の検討に当たっては両方とも同時にやるのはなかなか難しいので、御説明を後ほどさせていただきますが、中核拠点病院と拠点病院それぞれについて1回ずつ検討会を開催いたします。医療機関は、中核拠点、拠点の両方の類型に申請することは可能ですので、今回はまず中核拠点病院としての指定に手挙げをしていただいた医療機関について、御審議をいただきたいと考えております。その上で、次回の検討会では拠点病院へ手挙げをしていただいた医療機関と、今回の検討会で残念ながら中核拠点病院としての指定が見送られた医療機関について、改めて拠点病院の指定を希望するかどうかということも確認の上で、拠点病院の指定を希望する医療機関である場合には、そこも併せて次回の検討会で拠点病院としての指定をどのようにするかという御審議をいただきたいと考えてございます。
 11ページ目を御覧ください。整備指針においての指定の箇所数については、先ほど来御説明のとおりです。
 中核拠点病院と拠点病院の指定に当たっては、以下のように地域性を考慮することとしてはどうかと考えてございます。これまでは従前の考え方を踏襲してございますが、中核拠点病院と拠点病院の指定医療機関数については、全国を7つのブロックに分けまして、その中でがん罹患数の集計等を用いて、地域ブロックごとのがん患者数から比例配分して、機械的に算出した参考値を踏まえて設定するということとしてはどうかと考えております。
 その上で、2つ目のポツ、指定医療機関数を上回る数の医療機関から申請があった場合には、地域ブロックごとに指定の可否に係る判断を行うということとしてはどうかと考えております。
 なお書きのところですが、拠点病院の選定につきましては、がんゲノム医療の均てん化の観点から、今回の検討会において中核拠点病院が指定されることとなった都道府県以外に立地する医療機関については加点するという形で今後の審議を進めたいと考えてございます。
 では、具体的に参考値とはどのようになるのかというお示しでございます。12ページ目、地域ブロックごとのがん患者の罹患数から比例配分して、中核拠点病院数を参考値として出すとどうなるかということで、一番下の表2のところでございます。地域ブロックごとの中核拠点病院数を仮に10か所と設定した場合の数値を上の行に、15か所とした場合の数値を下の行に書いてございます。そこから現行の数値と見比べてみますと、このようになっていますというのが表の中でございます。
 13ページ目でございます。今の表を見ていただきますと、全国の数字で見ていきますと、北海道ブロック、東北ブロックとありますが、関東甲信越につきましては、全体の数値の参考値と見比べたときに3.6から5.4と幅があり、現行の指定されている箇所数については4か所であるというところがございます。そういったところと関東甲信越の患者さんの数なども勘案して、地域ブロックごとのがん罹患数に応じて設定するという観点で、関東甲信越ブロックの中核拠点病院数を5か所と増やすこととしてはどうかということを事務局から御提案させていただきたいと思っております。
 14ページ目は、地域ブロックごとの中核拠点病院の指定医療機関数の案と申請されてきている医療機関数についてでございます。今、御提案のとおり、仮に関東甲信越ブロックの指定箇所数を現行から1増やして5とした場合の数字が左から2つ目の列でございます。実際に申請をしてきていただいている医療機関の数を真ん中の列に示しておりまして、真ん中の4つのブロック、関東甲信越、東海北陸、近畿、中国四国については、それぞれフレームとして御用意している箇所数よりも多く手が挙がっているという状況でございます。
 15ページ目を御覧ください。なので、今、申し上げた4つのブロックについては、これから御説明する評価を踏まえて審議をしていただく必要がございます。まず、中核拠点病院の指定の検討に当たっては、整備指針で定めている点線囲みの中の評価項目11項について、申請書の記載内容から抽出して書面評価を行いました。その書面評価の結果に基づいて地域ブロックごとに順位づけを行います。各ブロックにおいて、あらかじめ定めた指定医療機関数を踏まえまして、当落線上にある医療機関に対しては、個別にヒアリング評価を実施していただき、ヒアリング評価と書面評価との合計点に基づいて指定の可否に係る判断を行うという形で御検討いただきたいと考えてございます。
 なお、16ページ目は評価項目と評価の視点についてお示ししておりますので、御参照ください。
 17ページ目はイメージ図でございますが、仮に地域ブロックで指定医療機関数が4つであった場合ということですが、書面評価の点数を基にして医療機関を並べさせていただいて、4つまでが入ってくるという形になるので、そこの前後になっている医療機関についてはヒアリングを実施して、そこでヒアリングと書面の評価を併せて順位の入替えもあり得るということで御議論いただきたいと考えてございます。
 18ページ目を御覧ください。拠点病院の指定の検討に当たっては、冒頭に申し上げたとおり、今回残念ながら中核拠点病院としての指定が見送られたところも含めて、今後指定の可否に係る検討を進めていただきたいと考えてございます。
 他方で、2つ目のポツに書いてありますように、拠点病院へ申請された医療機関につきましては、現行拠点病院ではない、連携病院と指定されている医療機関がございます。そういったところは、当然ながらエキスパートパネルの体制や実績の部分について、拠点病院と同列に比べることが実行上難しい項目が含まれてございます。したがいまして、評価の進め方として以下のように対応したいと考えているという御説明でございます。
 現在拠点病院に指定されている医療機関については、申請書の内容を基に書面評価として65点満点の点数をつけました。その上で、書面評価の結果を基にして地域ブロックごとに順位づけをして、そのブロックの順位の中で指定医療機関数の枠を踏まえまして、下位となっている医療機関は当落線上の施設に該当するものということで、個別にヒアリング評価を行っていただく。そこで、指定については、連携病院と共通している項目とヒアリング評価の合計点に基づいて、入替えをするかどうかというところについて御議論いただくという運びで考えてございます。
 連携病院に指定されている医療機関については、同じような形ですが、順位をつけて、上位の医療機関を入替えのヒアリングに進んでいただく医療機関として選定するというような運び方を考えてございます。
 今の御説明は、実際には次回の検討会でご対応いただくことになりますので、そういった進め方で問題ないかという御確認を本日いただきたいという趣旨で御説明を差し上げております。
 19ページ目を御覧ください。拠点病院の指定については、今、申し上げたとおり、拠点病院の下位のグループと連携病院の上位のグループとでヒアリングを行って、共通する書面評価の部分とヒアリングの評価の部分とで併せて評価を最終的にしていただくという形で、運び方を考えてございます。
 20ページ目以降でございます。要件を充足しているかどうかという判断は、今の点数づけの話とは別で、必須の要件を満たしているかどうかという確認は別途必要になります。その中で少し考え方の整理をさせていただきたい項目がございますので、御紹介させていただきます。
 20ページ目では、臨床検査室と病理検査室の第三者認定についての規定の御確認をいただきたいと思っております。がんゲノム医療中核拠点病院の指定要件の中で、診療体制(1)診療機能の中で「がん遺伝子パネル検査について、以下の要件を満たすこと」という一つの中に、イで「第三者認定を受けた病理検査室を有すること」、アで臨床検査室についても同様に「第三者認定を受けた臨床検査室を有すること」という要件が設けられてございます。
 また、旧指針に関するQ&Aとして出させていただいているものとして、真ん中の枠囲みの中に書いてございますが、第三者認定を受けた臨床検査室や病理検査室の「第三者認定」とは具体的に何かということで、こちらについてはISO15189等を想定するというふうにお示しをさせていただいております。
 そういったこれまでの状況を踏まえまして、対応方針の案として、一番下の枠囲みの中に記載してございますが、中核拠点病院及び拠点病院の検査に係る質の保証という観点で、臨床検査室と病理検査室のそれぞれの全体の品質のマネジメントシステム、及び技術能力に係る国際基準の認定というのは不可欠であると考えております。
 臨床検査室及び病理検査室の第三者認定としては、国際基準であるISO15189や米国臨床病理医協会によるCAP認定などが想定されます。
 今回の指定の検討に当たっては、ISO15189またはCAP認定の取得というものを必須要件とさせていただきたいと考えておりますが、こちらについても御確認をいただければと思っております。
 最後に21ページ目以降のセクションで、今後の進め方の御予定についての御説明でございます。
 22ページ目を御覧ください。まず、本日の検討会では書面評価に基づき、中核拠点病院として指定する医療機関についての検討を行っていただきたいと考えております。繰り返しの御説明になっておりますが、次回の検討会においては、拠点病院として指定する医療機関を検討していただきたいと考えてございます。それら両方が確定したところで厚生労働省において所定の手続を行い、令和4年度内に、令和5年4月1日以降の中核拠点病院及び拠点病院へ指定の通知を行うというふうに考えてございます。
 中核拠点病院については少し先のタイミングで決まりますので3月中旬まで、拠点病院に対しては3月下旬までの指定通知をそれぞれ現状は想定してございます。
 23ページ目を御覧ください。その指定の類型等が変動することが想定されますので、そこの移行期間の取扱いについての御説明をさせていただきます。まず、現中核拠点病院、現拠点病院がそれぞれ引き続き指定を受けるという場合には、こちらは従前の連携体制を継続していただくことが可能ですので、従前の連携体制を継続するに当たって届出等を改めてしていただくことは不要でございます。
 新たに連携病院との連携を開始する、または別のところと連携するので、こことの連携は一旦終了しますという場合には、こちらは都度受付をこれまでもしておりましたので、従前のとおりできますという御紹介でございます。
 24ページ目は、現連携病院が新たに中核拠点病院や拠点に指定された場合という取扱いでございます。こちらは現在がんゲノム連携病院となっている医療機関であるBが中核または拠点になった場合という資料でございますが、エキスパートパネル等の体制が整い次第厚生労働省に届け出ることとするということと、あとはその医療機関が新たに連携病院と連携を開始する場合には厚生労働省に届け出てくださいという形で考えております。
 それぞれ体制が整い次第運用を開始していただけますが、遅くとも令和5年7月1日から運用を開始するという形で考えております。その場合、届出については、システム整備等の関係もございますので、5月19日までに届出を行っていただき、実運用に備えるという形で考えております。
 25ページ目は、現中核拠点病院や拠点病院が検討の結果、残念ながら指定が継続されなかった場合というところでございます。こちらについては、従前の連携病院で6月30日までにC-CATに登録された症例については、エキスパートパネルを行う体制を維持していただくということをまずお願いしたいと考えております。
 今回残念ながら拠点病院等への指定を行えなかった医療機関として、ここでは医療機関Cというものを置いていますが、Cの医療機関ともともと連携していましたDの医療機関については、6月30日までにC-CATに登録した症例については、引き続き病院Cに対してエキスパートパネルを依頼することができるというふうに運用したいと考えています。
 その上で、Cについては、7月1日から新たに連携する中核拠点病院または拠点病院を決めて、連携病院としての運用を7月から開始していただくということを想定しています。
 加えて、連携先を失ってしまうDのグループになっている現連携病院については、新しく連携する先を決めていただいて、遅くとも7月1日以降にC-CATに登録する症例については、新しく連携する先との連携の下でエキスパートパネルを実施してくださいということを整理しております。ある程度指定のタイミングがこの年度内ぎりぎりになっていることと、あとは実際にこういった指定や連携先の調整には一定の時間を要するということを踏まえまして、こういった入替えのタイミングでの移行措置を設けたいと考えてございます。
 最後に、参考資料としてがん遺伝子パネル検査後の治療到達状況等について、資料を3枚御用意してございますので、適宜御参照いただければと思います。
 長くなりましたが、事務局からの御説明は以上でございます。
○中釜座長 説明ありがとうございました。
 ここまでの内容で御質問や御意見はございますでしょうか。それでは、天野構成員、お願いいたします。
○天野構成員 御説明ありがとうございました。
 1点だけお願いがございます。今の評点のつけ方ですと、恐らく地域ブロックごとに分けて点数をつけて、順位づけをして、医療機関を指定していくという形になるかと思いますが、そうなってくると、今後の評点の可能性によっては、例えばある地域では合格する、拠点病院に指定される点数に達しているけれども、別の地域に行くと指定する点数に達していないであるとか、あるいはその逆もあり得ると思うのです。中核拠点病院は地域間で格差なく、全国でできるだけ同一の水準にあることが望ましいと思いますので、もし今後の評点によって合格はしたけれども点数があまり高くなかったような中核拠点に対しては、さらなる質の向上を求めるなど、厚生労働省から何らかの対応をお願いできればと考えております。
 以上です。
○中釜座長 今の御質問に対して、いかがでしょうか。
○原澤がん対策推進官 事務局でございます。
 御指摘ありがとうございます。少なくとも今回ヒアリングにおいていただいた御意見等については、ヒアリングの対象となった医療機関にはきちんとお戻しするということと、また、各地域ブロックでの今の取組状況等についてどのようにフォローアップしていくかということについては、事務局として整理して検討していきたいと考えておりますので、回答とさせていただきます。
 以上です。
○中釜座長 天野構成員、よろしいでしょうか。
 では、続きまして、渡辺構成員、お願いいたします。
○渡辺構成員 日本医師会の渡辺です。
 今の天野構成員の考えに賛成するので、賛成する意見を述べたかっただけです。競合しないエリアで点数が低くても、要するに、地域性で自然に選ばれるというところは、どういうレベルの維持をされておられるかということは確認するべきであって、天野構成員がおっしゃったように、ある地域では点数に満たないのに、ほかに競合するところがないから拠点病院になるというのは、本来地域性を重要視し過ぎるところがあるという弊害があると思うのです。
 ただ、今の方法がいけないというわけではなくて、いい方法であると思いますけれども、やはり天野構成員がおっしゃられたように、あまり評価がよくない拠点病院が今のシステム上拠点病院として認可されるということがあった場合は、何らかの形でレベルを向上していただくように勧奨するとか、もしくはヒアリングに参加していただくとか、何らかの対応をしていただくのが望ましいように私も思います。というわけで、天野構成員の意見に賛成であります。
 以上です。
○中釜座長 御意見ありがとうございました。
 厚労省、よろしくお願いします。
○原澤がん対策推進官 はい。
○中釜座長 ほかに御質問、御意見ございますか。それでは、若尾構成員、お願いいたします。
○若尾構成員 若尾と申します。よろしくお願いします。
 先ほどの基準となるような全国統一の、結果的には数字、点数というものになるかと思いますが、その基準というものが地域によって違うというのが現状だと思います。でも、今後そこを数字的にも均てん化させるとともに、今の中核拠点は12、13という数字になっていますけれども、今後のがんゲノム医療の進展に向けて、その基準の点数というものを満たすなら、中核拠点の数も増やしていくという方向性も欲しいと思います、患者としては。その辺りの検討も今後していっていただけたらいいなと思います。
 以上です。
○中釜座長 ありがとうございます。
 今の御指摘について、厚労省、お願いいたします。
○原澤がん対策推進官 御意見ありがとうございます。
 おっしゃっていただいたとおり、まず必須要件等を満たしているという時点である程度レベルの高い医療機関がそもそも手挙げしていただいているというのが前提ではございます。他方で、地域のブロックを越えて見比べてみると、その評価の内容に差があるということも実感としておありだということは理解いたしました。その上で、全体のレベルアップをしっかりしましょうということと、そういったレベルが保たれていることを前提にして中核拠点を増やすという議論もあり得るのではないかという御指摘だと思います。両方ともそのとおりだと思います。他方で、中核拠点病院や拠点病院の指定の箇所数については、前回の8月の整備指針の見直しのタイミングの議論の中で、少なくとも今回は10か所、30か所という形でという御議論がございましたので、そこも今後のゲノム医療そのものの広がり方とか実態を踏まえつつ、必要に応じて検討させていただければと考えてございます。
 事務局からの回答は以上でございます。
○中釜座長 若尾構成員、今の説明でよろしいでしょうか。
○若尾構成員 はい。
○中釜座長 ほかに御意見ございますか。よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 それでは、中核拠点病院の指定の検討に当たって、今、資料1で示された事務局案のとおり進めていきたいと思います。
 ここからヒアリングに移ります。ヒアリングの部分は、事務局から説明のあったとおり、非公開といたします。ヒアリング後に再度公開に戻します。
(非公開部分)
○中釜座長 よろしいでしょうか。
 それでは、再度がんゲノム医療中核拠点病院等の指定の検討会の公開部分を行います。
 議題3「病院からのヒアリング」に関しましては、非公開にて終了しておりますので、議題4「その他」を始めさせていただきます。今回ヒアリングの御対応いただいた医療機関におかれましては、お忙しいところ、誠にありがとうございました。ヒアリングを9医療機関に対して行いましたが、それぞれの特徴のある試みを行っているところと理解しました。それから、既に中核拠点病院として機能してこられたところ、今回新たに中核拠点病院として申請された部分、その辺りの多少の背景の違いや連携体制の違いがあったと思うのですが、ヒアリングに関しては十分な聴取及び意見交換ができたのではないかと思っております。
 それでは、事務局より連絡事項等がありましたらお願いいたします。
○原澤がん対策推進官 事務局でございます。
 事務局といたしましては、事前に実施した書面評価に加えまして、本日のヒアリング評価についての採点を集計させていただいた上で、書面評価とヒアリング評価の採点結果の合計点数を踏まえて中核拠点病院の選定を行わせていただきたいと考えております。
 所定の手続を経た上で、中核拠点病院に選定された各医療機関に対して指定の通知を今後実施する予定です。
 なお、中核拠点病院の指定に至らなかった医療機関のうち、拠点病院としての指定を希望する医療機関につきましては、今後3月中に開催を予定している第5回がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会で、拠点病院としての指定の可否に関する検討をいただきたいと考えてございます。こちらは冒頭の資料1で御説明した内容と重複しておりますが、確認のためお伝えさせていただきました。
 事務局からは以上となります。
○中釜座長 ありがとうございました。
 最後に、全体を通して改めて御意見、御質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、これをもちまして本日の検討会を終了いたします。長時間にわたり御議論いただき、誠にありがとうございました。

照会先

健康局がん・疾病対策課

代表03-5253-1111(内線4608)

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