経産省・新着情報

2023年2月28日(火曜日)
8時40分~8時47分
於:国会本館2階閣議室前

冒頭発言

GX脱炭素電源法案

おはようございます。私から2点申し上げます。

1点目、本日、脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案、いわゆるGX脱炭素電源法案について閣議決定いたしました。この法案はGXの実現、そして電気、電力の安定供給確保に向けて、脱炭素電源の利用促進を図るため、2月10日に閣議決定されました「GX実現に向けた基本方針」に基づき、地域と共生した再エネの最大源の導入拡大支援や、安全確保を大前提とした原子力の活用に向けて措置を講ずるものであります。
先日の岸田総理の御指示も踏まえまして、法案の内容については、国民の皆様に十分にしっかりと理解いただけるよう、国会での議論を始め、様々な場を通じて丁寧な説明を行ってまいります。詳細につきましては、後ほど事務方から説明をさせます。

価格交渉促進月間

もう一点、明日3月1日から価格交渉促進月間が始まります。価格交渉、価格転嫁が一層重要な局面を迎えております。下請事業者の皆様には3月の月間を機に、思い切って価格交渉をお申し出いただき、親事業者の皆様には積極的に取引先に価格交渉を持ちかけていただいて、転嫁に応じられるよう社内隅々まで徹底していただきたいと思います。
今回、3月のこの月間につきましてもフォローアップ調査を行います。これまで累計で約70社に実施いたしました交渉や転嫁の状況の良くない親事業者の経営トップへの指導・助言、70社行ってまいりました。
また、先般初めて約150社について公表いたしました発注側企業の交渉と転嫁の状況、この整理をしたリストでありますけれども、今回もこのリストを作成する予定であります。
こうしたことを活用しまして、下請事業者の皆様の賃上げの環境整備を図っていきたい、環境整備につなげていきたいと思います。
今回のフォローアップ調査でありますけれども、これまでの倍の30万社の中小企業に調査票を送付いたします。調査書が届いた中小企業の皆様には、是非積極的な御回答をお願いしたいと思います。
私からは以上です。

質疑応答

GX脱炭素電源法案

Q:冒頭にあったGX脱炭素電源法案の閣議決定が行われましたが、岸田総理大臣から丁寧な説明という指示が出ていたと思うんですけれども、これまででその丁寧な説明というのはできたのかというところで、今どのように受け止めていらっしゃるのかという点と、あと今後、国民の理解に向けてどのように取り組んでいかれるかお聞かせください。

A:まず、総理の御指示を踏まえまして、私から電気事業連合会の池辺会長に対しまして、厳格な安全審査に真摯に対応するようにということ、そしてまた原子力事業者全体で安全管理体制を改めて構築していく、こうしたことを確認したところであります。
また、御指摘の国民の皆様への不安を払拭するための丁寧な説明については、その後も各地で説明会も行ってきております。22日に北陸、昨日、九州、今日は中国、明日、四国でそれぞれ行ってまいりますが、もうこれで一巡するんですけれども、もう一回、もう一巡して丁寧に説明をしていきたいと思いますし、今後とも継続的に行っていきたいと思っております。
本日も国会ありますけれども、国会における審議、議論をはじめこうした全国での対話型説明会の開催、またホームページを通じた情報発信など引き続き様々な手段で、できる限り分かりやすく説明をしていきたいと考えております。

先端半導体

Q:ラピダスの北海道での工場建設を表明するようですが、国として把握されているのでしょうか。また、経産省が新たに3千億円規模の補助金を出す方向で調整しているとの話もありますが、事実関係を教えてください。

A:ラピダスからは、北海道庁、北海道知事から、次世代半導体製造拠点の立地要請を受けて、それに対する検討結果を本日報告に行くと、訪問すると聞いております。
製造拠点につきましてはラピダスが決めることでありますのでコメントは差し控えたいと思いますが、電力、水、人材、それから土地の将来の拡張可能性も含めて、ある程度かなり広い土地の確保、こういった点から検討が進められてきているものと聞いております。
いずれにしましても、日米連携の正に象徴的なプロジェクトでありますので、議論が進展している、検討が進展しているということは歓迎したいと思います。
2020年代後半に次世代半導体の製造基盤、この確立に向けて取り組まれておりますので、政府としても必要な支援を行っていきたい、プロジェクトの全体の進捗を見て検討していきたいと考えております。

以上

最終更新日:2023年3月22日

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