外務省・新着情報

令和5年3月16日
冒頭で挨拶を行う、吉川政務官の様子(接写)
第12回東京対話の会場内の様子
地域協力の現状や今後の課題を報告する、中央アジア・コーカサス各国の参加者の様子

 3月15日、外務省とグローバル・フォーラムの共催により、「中央アジア+日本」対話・第12回東京対話「中央アジア・コーカサスとの連結性」が開催されました。

  1. 東京対話は、日本と中央アジア5か国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)の協力を促進するための枠組みである「中央アジア+日本」対話の一環として、有識者・実務者の参加を得て、公開シンポジウム形式で実施するものです。今回の会合では、中央アジアのみならず、中央アジアと海を結ぶ地域として重要なコーカサス地域のアゼルバイジャン、ジョージアからも実務者が参加しました。また、税関分野での国際協力に取り組む世界税関機構(WCO)からも地域における取組の紹介がありました。
  2. 冒頭、吉川ゆうみ外務大臣政務官から挨拶を行い、現下の国際情勢を踏まえると、内陸国である中央アジアにとって、海への出口に向けた連結性は、自由で開かれた持続可能な発展のために一層重要な課題となっている旨述べました。
  3. 中央アジア・コーカサス各国の参加者からは、それぞれ各国における地域協力の現状や今後の課題について報告がなされたほか、日本企業から見た課題や日本の事例紹介等、日本側パネリストも交えて活発な議論が行われました。また、日本におけるDXの活用事例も共有されました。

[参考1]「中央アジア+日本」対話・第12回東京対話概要

登壇者(順不同) 吉川ゆうみ外務大臣政務官、渡辺まゆGFJ執行世話人、宇山智彦北海道大学教授/GFJ有識者メンバー、
    中央アジア・コーカサス諸国からの実務家、世界税関機構(WCO)、日新、西日本電信電話、
    NX総合研究所、財務省、経済産業省、国際協力機構(JICA)
後援 独立行政法人国際協力機構(JICA)、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)、
    公益財団法人日本国際フォーラム、一般社団法人ロシアNIS貿易会

[参考2]「中央アジア+日本」対話
 中央アジアの安定と発展には地域共通課題の解決に向けた地域協力が不可欠との観点から、日本がその地域協力を促していくために平成16年に立ち上げた対話枠組み(同年8月、カザフスタンで第1回外相会合を開催)。直近では、令和4年12月に第9回外相会合を東京で開催。

[参考3]過去の東京対話実施実績と開催テーマ

第1回 (2006年3月) 中央アジア地域統合の展望、中央アジアと域外国の関係
第2回 (2007年1月) 水資源と電力を巡る中央アジア地域協力の展望、
      中央アジアのエネルギー資源供給ルート多角化の展望
第3回 (2009年2月) 中央アジアの土壌をめぐる環境協力、
      気候変動問題が中央アジア地域の環境に与える影響と対策
第4回 (2010年2月) 中央アジア地域における今後の物流インフラ整備
第5回 (2012年3月) 中央アジアの貿易投資促進における地域協力の役割(ASEANの経験を踏まえて)
第6回 (2014年3月) 中央アジアにおける農業を通じた地域の発展
第7回 (2015年3月) 中央アジア・シンポジウム
第8回 (2016年3月) 中央アジアにおける連結性改善に向けた課題と地域協力の可能性
第9回 (2016年9月) 知られざる中央アジア
第10回 (2017年8月) 日・中央アジア関係の今と未来を展望する
第11回 (2018年7月) 中央アジアの地域協力と地域安全保障の戦略的展望

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