外務省・新着情報

冒頭発言

2022年度「アメリカで沖縄の未来を考える(TOFU)」プログラムの実施

【小野外務報道官】初めに、私(小野外務報道官)から1点申し上げます。
本3月15日から22日までの1週間、沖縄県の高校生・大学生等20名が、2022年度、「アメリカで沖縄の未来を考える、Think of Okinawa’s Future in the United States」略称TOFUプログラムに参加をする予定です。
 外務省は、2017年度から、このTOFUプログラムを実施しています。本プログラムでは、沖縄の将来を担う若者を米国に派遣し、関係者との意見交換や、各種視察を通じて、参加者が同盟国である米国の、ありのままの姿を直接見る機会を提供すること、また、幅広い視点を持って、国際社会における日本の役割や、沖縄の未来を考えられる人材を育成することを目的としています。
 本プログラムでは、過去3年間、コロナ禍の影響によって、米国派遣がかないませんでしたが、今年度は、米国派遣を再開し、更に参加者数を40名に倍増し、2回に分けての派遣となります。本日、第1グループの参加者が、東京に到着し、吉川外務大臣政務官への表敬や、エマニュエル駐日米国大使への表敬を行っています。同グループは、明日から米国に派遣され、ワシントンD.C.とニューヨーク訪問をし、連邦政府機関や国連本部訪問等を行う予定です。第2グループは、今月22日から1週間のプログラムで、米国に派遣される予定となっています。
 外務省としては、本プログラムが「沖縄の国際化」の一助となることを期待しています。
 私(小野外務報道官)からは以上です。

ホンジュラス情勢(大統領による中国との外交関係樹立の指示)

【読売新聞 阿部記者】ホンジュラスの大統領が、中国との国交樹立に向けて動くように指示したと、ツイッターで明らかにしているんですけれども、中国との国交樹立ということになると、台湾と外交関係を結ぶ国が13に減ることになると思うんですが、こうした動きについて、外務省の見解をお聞かせください。

【小野外務報道官】現地時間14日、午後5時半頃、日本時間ですと、15日の午前8時半頃、ホンジュラスのカストロ大統領が、自身のツイッターで、中国との国交開設をレイナ外相に指示した旨発表したと承知しています。
 本件につきましては、両岸関係及び地域の平和と安定の観点から、我が国としても、今後の影響を含めて、大きな関心を持って注視しているところです。

【毎日新聞 青木記者】その件に関連してですが、注視するだけではなくて、なんらか日本としても働きかけ、ホンジュラスに対する、していくことがあり得るのか。あと、こうした動き、太平洋島嶼国でも、そういうことが出てきていますけれども、背景にはどのようなことがあるとお考えか、お聞かせください。

【小野外務報道官】先ほど申し上げましたとおり、本件については、両岸関係と地域の平和と安定の観点から、今後の影響を含めて、我が国としても大きな関心を持って注視しているところです。
 今後、我が国の取り得べき動きについて、現時点で、私(小野外務報道官)から申し上げられることは特にありません。
 いずれにしましても、台湾との関係で申し上げれば、台湾は、日本にとって、基本的価値観を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人です。
 政府としては、台湾との関係を「非政府間の実務関係」として維持していくとの従来の立場を踏まえて、日台間の協力と交流の更なる深化を図っていく考えであります。

「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」新プランの発表

【NHK 岩澤記者】FOIPのプランについて伺います。政府は、「自由で開かれたインド太平洋」のFOIPプランについて、今年の春までに作成して発表するとしていますが、現時点で、策定状況はいかがでしょうか。また、今回の総理のインド外遊に合わせて、総理が内容を表明されるという一部報道もありますが、そうした事実関係も含めて、どういった検討状況か伺います。

【小野外務報道官】岸田総理大臣は、諸般の事情が許せば、3月19日から22日未明にかけて、インドを訪問する予定となっています。
 訪問中の具体的な日程は調整中ですが、岸田総理は、インド滞在中、「自由で開かれたインド太平洋」いわゆるFOIPに関する政策スピーチを実施する予定となっています。
 そのスピーチの中で、今年の春までに発表するとしておりましたFOIPの新たなプランを示す予定です。
 具体的な内容につきましては、現在も検討中でございますので、お答えは差し控えたいと思います。

【時事通信 近藤記者】今の件で関連です。FOIPの新プランですが、いろいろな発表の場所があったと思うんですが、インドで表明するという意義というか、その背景についてお願いしたいです。

【小野外務報道官】本件につきましては、実施をする予定となっていますけれども、まだ予定でございまして、具体的な内容も検討中ですので、現時点でそのお答えは差し控えたいと思います。

発信元サイトへ