外務省・新着情報

令和5年2月6日
記念撮影を行う林外務大臣、ブラウン・クック諸島首相及びヘンリー・プナ太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局長

 2月6日、午前11時から約30分間、林芳正外務大臣は、来日中のマーク・ブラウン・クック諸島首相(Hon. Mark BROWN,Prime Minister of the Cook Islands)を始めとする太平洋諸島フォーラム(PIF)代表団との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。会談には、ヘンリー・プナPIF事務局長(Hon. Henry PUNA, Secretary General, Pacific Islands Forum Secretariat)が同席しました。

  1. 冒頭、林大臣から、20年以上にわたる緊密なパートナーであるPIFの代表団の訪日を歓迎するとともに、PIFは、太平洋・島サミット(PALM)のプロセスを通じて、地域全体との効果的な協力を進める上で重要な役割を担っている旨述べました。これに対し、PIF側から、重要なパートナーである日本への今般の訪問を温かく受け入れていただき感謝する旨述べました。
  2. 林大臣から、太平洋島嶼国地域が昨年発表した「ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略」への強い支持を表明し、日本は、これからも太平洋島嶼国自身のアジェンダを尊重し、日本の強みを生かした協力を実施していく旨述べました。
  3. 両者は、気候変動を含む安全保障環境や海面上昇の問題について議論を行い、林大臣から、日本は気候変動分野での太平洋島嶼国地域への支援を強化していく旨述べるとともに、気候変動による海面上昇に関し、日本は、海岸線が後退した場合も、国連海洋法条約に従って設定された既存の基線の維持は許容されるとの立場を採ることとした旨表明し、PIF側から歓迎の意が示されました。両者は同分野における協力を継続することで一致しました。
  4. 林大臣から、福島県の復興の重要性を強調するとともに、ALPS処理水の海洋放出は、PALM9のコミットメントに基づき、環境及び人の健康に害がないことをしっかり確保した上で行われる旨説明しました。また、林大臣から、同放出は、国内外の安全基準に従うとともにIAEAのレビューを受けつつ放出前後のモニタリングを実施し、これらの情報は、透明性をもって公表することを改めて説明しました。両者は、本件に関する集中的な対話の重要性につき一致しました。

発信元サイトへ