外務省・新着情報

令和5年2月5日

 2月5日、林芳正外務大臣は、昨年11月の長崎県、同年12月の宮城県及び山形県の訪問に続き、地方の魅力を世界に発信する「地方を世界へ」プロジェクト第3弾として、9か国の駐日外交団と共に岡山県を訪問したところ、概要は以下のとおりです。本件訪問には、武井俊輔外務副大臣が同行しました。
 「地方を世界へ」プロジェクトは、外務大臣及び外務副大臣が、駐日外交団と共に我が国の地方を訪れ、駐日外交団に地方の魅力を体験してもらい、また、地域の方々との対話を通じて地方への理解を深めてもらい、外交団から自国民への発信を促すことにより、インバウンド需要を喚起し、地域の更なる活性化を目指すものです。

1 倉敷市内視察(午前)

(1)株式会社 丸五

倉敷市内視察 株式会社 丸五
倉敷市内視察 株式会社 丸五 説明

 午前、林大臣は、駐日外交団と共に、1919年創立の老舗履物メーカーである丸五を訪れ、地下足袋の製造技術を活かして多彩な商品を展開し、約30か国との海外取引の実績がある同社において、足袋シューズの製造工程を視察しました。

(2)倉敷美観地区

運河沿い視察

 続いて、本年4月に開催予定のG7倉敷労働雇用大臣会合のメイン会場である「倉敷アイビースクエア」から出発し、「倉敷考古館」や「倉敷館」の外観など、「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている倉敷川畔(がわはん)を含む倉敷美観地区の美しい町並みを徒歩にて視察しました。

(3)大原美術館

大原美術館

 その後、1930年に設立された日本で最初の西洋美術中心の私立美術館である大原美術館を訪れ、学芸員の案内で、西洋美術や日本人による作品等が展示される本館、及び、日本人による工芸、木版画、染色等の作品などを鑑賞することができる工芸・東洋館を視察しました。

2 伊原木岡山県知事、伊東倉敷市長、地元経済関係者及び駐日外交団との昼食意見交換会

昼食意見交換会

 林大臣は、伊原木岡山県知事、伊東倉敷市長、地元経済関係者及び駐日外交団と共に、昼食を交えながら、岡山県の魅力をインバウンド需要の喚起や地域の更なる活性化に繋げていくための効果的な発信等について意見交換を行いました。
 林大臣からは、「和と洋が織りなす繊維のまち」倉敷の歴史に触れつつ、駐日外交団に対し、今回の訪問で体験した岡山ならではの魅力をソーシャルメディア等を通じて発信して頂きたい旨述べました。また、G7倉敷労働雇用大臣会合の開催は岡山や倉敷の魅力を世界に発信する好機であることに触れつつ、外務省としても岡山の魅力の発信に向け、取り組んでいく旨述べました。

3 倉敷市内視察(午後)

(1)下津井鷲羽山第二展望台

下津井鷲羽山第二展望台

 昼食意見交換会後、林大臣は、駐日外交団と共に、日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地である鷲羽山(わしゅうざん)第二展望台を訪れ、瀬戸内海の美しい島々や本州と四国を結ぶ雄大な瀬戸大橋を視察しました。

(2)株式会社ベティスミス

株式会社ベティスミス  日本最古のジーンズ工場を視察

 続いて、江戸後期からの繊維産業の発達を背景に国内の「ジーンズの聖地」として知られる倉敷市児島地区を訪れ、国内初のレディースジーンズメーカーであり、海外とも取引実績がある株式会社ベティスミスにおいて、ジーンズの歴史・製造工程等の説明を受けると共に、現存する日本最古のジーンズ工場を視察しました。

4 岡山を拠点に活躍する方々との車座対話

岡山を拠点に活躍する方々との車座対話
岡山を拠点に活躍する方々との集合写真

 最後に、林大臣は、岡山を拠点に文化、国際交流・協力、観光、スタートアップ企業、農業、働き方改革実践の海外進出企業等の多様な分野で活躍する、若者を含む6名の方々との間で、「岡山を世界へ」をテーマに車座対話を実施しました。
 林大臣からは、国際社会に関する現状認識を紹介し、岡山県の方々がウクライナ避難民の受入れ等のウクライナ支援活動に積極的に取り組んでいることに謝意を伝えるとともに、岡山県が観光資源などインバウンド拡大に向けた潜在力を有していること、フルーツを始めとする農産品の輸出が盛んであること等に触れ、外務省としても、日本産品や高度な技術の海外展開及び地方の魅力の発信を通じたインバウンドの拡大を後押しする旨述べました。
 参加者からは、自らの経験に基づく様々な意見・提言が寄せられ、活発な意見交換が行われました。


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