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報道関係各位

英国時間20日、岸田文雄内閣総理大臣の寄稿が、世界で最も評価が高い医学雑誌のひとつであるランセット誌に掲載されました。我が国が議長国を務める今年5月のG7広島サミットやG7長崎保健大臣会合等を通して、国際保健に貢献していく決意を示したものです。

寄稿の要旨は以下のとおりです。

  1. (1)新型コロナは国際社会全体に未曽有の影響を与え、現在のグローバルヘルス・アーキテクチャーの脆弱性を露呈。健康危機に対する予防・備え・対応(PPR)の強化及び、保健システムの強靱化を通じたユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)達成の必要性を示した。
  2. (2)G7広島サミット及びG7長崎保健大臣会合では、これまでのG7における議論も踏まえ、人間の安全保障の重要性を強調しつつ、以下3つの分野に焦点を当てる。
    1. 1.公衆衛生危機のためのグローバルヘルス・アーキテクチャーの強化
      • 新型コロナの教訓に基づき、健康危機に備えた政策、ガバナンス及び資金メカニズム等の強化が必要。
    2. 2.ポストコロナの新しい時代に向けたUHCの推進
      • 新型コロナで後退した感染症、非感染性疾患、母子保健、健康な高齢化を始めとする保健課題に効果的に対応する保健システムの強化が必要。
    3. 3.デジタル領域を含むヘルス・イノベーションの促進
      • パンデミック対応や現下の保健課題(薬剤耐性(AMR)等)のための研究開発を加速する必要。将来の健康危機が発生する前に研究開発に必要なインフラと能力を強化するとともに、健康危機に対する効果的な早期警戒に資する世界的なサーベイランスのネットワークの構築が必要。
  3. (3)グローバルヘルスの推進及びポストコロナ時代を見据えた保健課題の対応の中核的な原則として人間の安全保障を据え、より健康、より公平、より平和かつより豊かな国際社会を構築する。

(参考)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(Universal Health Coverage(UHC))
  全ての人が適切な予防、治療、リハビリなどの保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態。

ランセット誌のホームページ(英文)
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(23)00014-4/fulltext

添付資料

令和5年1月23日(月)
照会先
大臣官房国際課G7厚生労働関係
閣僚会合等開催準備室(担当・内線)

室長補佐
大森 貴宏(8412)

主査
大屋 麻衣子(8417)

(代表電話)03(5253)1111
(直通電話)03(6812)7844

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