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2022年11月18日

西村経済産業大臣は、タイ王国バンコクに出張し、11月17日に開催されたAPEC閣僚会議へ出席しました。
また、タイのチュリン・ラクサナウィシット副首相兼商務大臣はじめ、各エコノミーの代表と会合の成功に向けた協力や、二国間経済関係について意見交換を行いました。

1.APEC閣僚会議

今年のAPEC議長であるタイのチュリン・ラクサナウィシット副首相兼商務大臣及びドーン・ポラマットウィナイ副首相兼外務大臣の両議長のもと、APEC閣僚会議がバンコクで開催されました。経済産業省からは西村経済産業大臣が参加しました(外務省からは、林外務大臣が参加)。

会議では、「多角的貿易体制の支持」や「コロナ後の貿易投資・持続可能な成長」といったテーマを中心に精力的な議論を行い、持続可能な経済成長を可能とするBCG経済モデルを実現するための「バンコク目標」を支持しました。

西村経済産業大臣の主な発言は以下のとおりです。

  • ロシアのウクライナ侵略は、エネルギー価格の高騰を含むエネルギー安全保障の危機を世界にもたらし、このような行為は断固許されるべきものではなく、強く批判を行った。
  • アジア太平洋地域における自由で公正な経済秩序の構築が不可欠であり、市場歪曲的措置や経済的威圧の是正を進めるべきことを強調した。
  • MC13に向けたWTO改革の必要性についての認識を共有した。
  • 持続可能な成長のための重要な産業基盤であるサプライチェーン強靱化、デジタルの活用及びそのベースとなるDFFTの理念の重要性を呼びかけた。
  • エネルギー価格高騰への懸念を表明し、エネルギーの安定供給を確保しつつ、APEC地域における現実的なエネルギー・トランジションを通じたカーボンニュートラル実現の必要性を発信した。

2.APEC閣僚会議での二国間会談等

タイのチュリン・ラクサナウィシット副首相兼商務大臣をはじめ、各エコノミーの代表と、APEC閣僚会議の成功に向けた協力や二国間経済関係について意見交換を行いました。

(1)タイ チュリン・ラクサナウィシット副首相兼商務大臣との会談

APEC議長であるタイのチュリン副首相兼商務大臣と会談を行い、APECの成功に向けて協力していく旨を述べたほか、来年の日ASEAN友好協力50周年に向けた日ASEAN経済共創ビジョンの策定等の連携強化や通商問題等について議論を行いました。 
 

(2)ASEAN事務局 リム・ジョクホイ事務総長との会談

リムASEAN事務総長の5年にわたる事務総長としての活動に敬意を表するとともに、来年の日ASEAN友好協力50周年を見据え、RCEP協定やエネルギー分野を含めた日ASEAN経済関係の深化に向けた協力について意見交換しました。

(3)アメリカ合衆国 キャサリン・タイ通商代表との会談

IPEFについて、インテンシブに議論を重ね、着実に進展させていくことの重要性を確認するとともに、日本が議長を務める2023年G7の貿易大臣会合における連携について議論しました。また、米国インフレ抑制法に基づくEV税額控除について、我が国の懸念を伝えました。

(4)ニュージーランド ダミエン・オコナー貿易・輸出振興大臣との会談

戦略的協力パートナーである両国関係を踏まえつつ、APECやRCEP、IPEF、来年ニュージーランドが議長を務めるCPTPPでの今後の交渉等、通商分野での協力について議論しました。

(5)フィリピン アルフレド・パスクアル貿易産業大臣との会談

ASAENの対日調整国(経済大臣会合関連)であるフィリピンのパスクアル貿易産業大臣と、来年迎える日ASEAN友好協力50周年を機とした、日ASEAN経済共創ビジョンの策定などの日ASEAN協力の深化について意見交換しました。

(6)パプアニューギニア リチャード・マル国際貿易投資大臣との会談

島嶼国との今後の連携のあり方や、LNGの安定供給等について議論し、両国の経済関係を一層深化させていくことを確認しました。

担当

通商政策局アジア太平洋地域協力推進室長 新倉
担当者: 桂

電話:03-3501-1511(内線 3061~65)
03-3501-1407(直通)
03-3501-8746(FAX)

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