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2022年11月4日

中谷経済産業副大臣は、10月31日(月曜日)から11月2日(水曜日)の日程で、アラブ首長国連邦(UAE)に出張しました。
同国では、アブダビ国際石油展示会議(ADIPEC)開会式に出席するとともに、サウジアラビアのアブドルアジーズ・エネルギー大臣をはじめ、UAEのジャーベル・アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO兼産業・先端技術大臣、マズルーイ・エネルギー・インフラ大臣、ハルドゥーン・アブダビ執行関係庁長官、そしてクウェートのムッラー副首相兼石油大臣、アル・ガイスOPEC事務局長とも会談しました。

1.アブダビ国際石油展示会議(ADIPEC)への出席

石油・天然ガス業界における世界最大級の展示会議の一つと位置づけられるADIPECの開会式に、UAE政府閣僚や他国の政府要人、国際的な石油企業トップ等とともに出席しました。

また、水素・アンモニアなどのゼロエミ火力発電をテーマに展示を出していた日本パビリオン、及びJOGMECや日本企業の展示ブースを視察し、関係者等との間で、アブダビにおける事業や今後の事業展開の方向性、エネルギー市場の現況等について意見交換しました。

  • ADIPECオープニングセレモニー
  • 日本パビリオンの視察

2.各国要人との会談

(1)アブドルアジーズ・サウジアラビア・エネルギー大臣との会談

中谷副大臣から、長年の日本への原油の安定供給への謝意を伝えると共に、国際原油市場の安定化に向け働きかけました。その上で、国際原油市場の現況について議論するとともに、今後も引き続きエネルギー分野において二国間の連携を進めていくことを確認しました。

 
アブドルアジーズ・サウジアラビア・エネルギー大臣との会談

(2)ジャーベル・アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO兼産業・先端技術大臣との会談

クリーンエネルギーや先端技術分野における二国間協力について議論し、来年UAEで開催予定のCOP28も見据え、両国がカーボンニュートラルの実現に向けた現実的なエネルギートランジションで連携していくことで一致しました。また、中谷副大臣から先方に対し、日本への原油の安定供給への謝意を伝えるとともに、国際原油市場の安定化に向けた働きかけも行いました。


ジャーベル・アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO兼産業・先端技術大臣との会談

(3)マズルーイ・エネルギー・インフラ大臣との会談

中谷副大臣から、日本への原油の安定供給への謝意を伝えるとともに、更なる原油供給及び生産余力への投資を通じた国際原油市場の安定化に向け働きかけました。また、石油・ガス分野のみならず水素といったクリーンエネルギーなど様々な分野における協力を確認しました。

 
マズルーイ・エネルギー・インフラ大臣との会談

(4)ハルドゥーン・アブダビ執行関係庁長官との会談

中谷副大臣から、日本企業のUAEでの油田開発への参画及び日本への原油の安定供給への謝意を伝えるとともに、国際原油市場の安定化に向け働きかけました。また、石油・ガス分野だけでなく、クリーンエネルギーや先端技術など、様々な分野における二国間協力をさらに模索することで一致しました。さらに、本年9月の「包括的・戦略的パートナーシップイニシアティブ(CSPI)の実施に関する共同宣言」締結を歓迎しました。

(5)ムッラー・クウェート副首相兼石油大臣との会談

中谷副大臣から、日本への原油の安定供給への謝意を伝えるとともに、更なる原油供給及び生産余力への投資を通じた国際原油市場の安定化に向け働きかけました。また、既存の石油・天然ガス分野に加え、水素やアンモニア等のクリーンエネルギー分野でも協力を強化することの重要性を確認しました。

  
ムッラー・クウェート副首相兼石油大臣との会談

(6)アル・ガイスOPEC事務局長との会談

現在そして将来の国際エネルギー市場に関する意見交換を行うと共に、中谷副大臣から、国際原油市場の安定化に向けた協力を働きかけました。さらに、日OPEC間の連携の促進について確認しました。

  
アル・ガイスOPEC事務局長との会談

3.その他

中谷副大臣は、世界最大級の洋上油田であり、日本企業も権益を持ち、かつその操業に携わっている上部ザクム油田を視察しました。

担当

資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油・天然ガス課企画官 渡邉
担当者:野尻、児玉

電話:03-3501-1511(内線 4641~6)
03-3501-1817(直通)
03-3580-8563(FAX)

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