外務省・新着情報

令和4年10月25日

 10月25日、午前11時25分から約55分間、森健良外務事務次官は、日米韓次官協議出席のため訪日中のウェンディ・シャーマン米国国務副長官(The Honorable Wendy R. Sherman, Deputy Secretary of State of the United States of America)と日米次官協議を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、両者は、日米間でハイレベルでのやり取りが積み重ねられている意義に留意した上で、日米同盟の更なる強化や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、引き続き日米で緊密に連携していくことを確認しました。
  2. 森次官から、先日公表された米国の「国家安全保障戦略」を高く評価する旨述べたのに対し、シャーマン副長官から、日本防衛に対する米国の揺るぎないコミットメントが改めて表明されました。
  3. 両者は、地域情勢について意見交換を行いました。
  • (1)両者は、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向け、26日の日米韓次官協議を含め、引き続き日米・日米韓で緊密に連携していくことで一致しました。
  • (2)両者は、中国をめぐる諸課題への対応に当たり、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。
  • (3)両者は、ロシアによるウクライナ侵略について議論し、引き続きG7を始めとする同志国と結束して、強力な対露制裁及びウクライナ支援に取り組んでいくことを確認しました。また、両者は、ロシアによる核兵器による威嚇は、国際社会の平和と安全に対する深刻な脅威であり、断じて受け入れられず、ましてやその使用はあってはならないことを確認しました。
  • (4)両者は、ミャンマーを含む東南アジア情勢についても議論しました。
  1. 両者は、地域の経済秩序に対する米国の関与がますます重要となっているとの認識を共有し、森次官から、戦略的観点を踏まえ、IPEFに係る緊密な連携を確認するとともに、米国の早期のTPP復帰を改めて促しました。また、両者は、経済安全保障の確保に向けて、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。

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