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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年10月21日]

令和4年10月21日(金)9:10~9:43 於)復興庁記者会見室 

1.発言要旨

  おはようございます。

 先般はちょっと予算委員会の前で、十分な時間がありませんでしたけれども、先般、御報告をできなかったことを含めて御報告させていただきたいと思います。

 まず1点目ですが、このたび、東日本大震災に係る10年間の復興政策を振り返るための有識者会議を立ち上げることといたしました。

 東日本大震災の風化を防止して、教訓を継承するためには、震災発生から11年が経過したこのタイミングで、復興に係るこれまでの国の制度・組織、取組の変遷、過去に例を見ない施策の趣旨やいきさつ、その評価と課題を取りまとめておくことが極めて重要だと考えております。

 このため、各府省庁とも連携し、国の取組を網羅的に整理するとともに、有識者6名からなる「東日本大震災の復興政策10年間の振り返りに関する有識者会議」を立ち上げて、今後の大規模災害のための重要な教訓について、御意見をいただきたいと考えております。

 第1回については、来週10月24日(月)を予定しており、年度内に複数回開催した上で、一定の取りまとめをしたいと考えております。詳細については、事務方にお尋ねをいただければと存じます。

 2点目ですが、先週14日(金)に、宮城県丸森町、山元町、亘理町、岩沼市を訪問し、各首長の皆様に復興大臣就任の御挨拶をするとともに、献花・黙とうを捧げ、復興状況についてお話をお伺いしました。東日本大震災から11年半が経過し復興が大分進みましたが、一方でそれでも課題が残されているということを再認識してきました。

 丸森町の保科町長からは、令和元年台風19号の災害からの復旧・復興のため、担当職員が不足しており、人材の派遣をお願いしたいとの要望がありました。早速、私自身が関係省庁に問題意識を共有してまいりたいと考えております。

 また、除染廃棄物や除去土壌について、国が責任を持って処理をお願いをしたいという要望もござました。先般、西村環境大臣に対して、直接、対応の迅速化を私から要請したところでございますが、いずれにしてもスピードアップが図られるよう対応して参りたいと思います。

 山元町の橋元町長からは、民地と公有地が混在しており、移転元地の活用がなかなか進まないというお話がありました。これについては、宮城復興局に対して、ハンズオン支援事業をはじめ、様々な伴走支援をしていくよう指示をさせていただいたところでございます。

 亘理町の山田町長からは、鳥の海地区の賑わい交流空間づくりが進展するなど、復興が進んでいく一方で、潮干狩りなどのレクリエーションを進めていく上で、海底の瓦礫の残存が課題との要望がありました。11年が経ったことで見えてくる新しい課題があることを再認識いたしました。これについては、課題が処理できるよう宮城復興局を中心に寄り添って対応してまいります。

 岩沼市の佐藤市長からは、集団移転したコミュニティの高齢者の見守り活動、心のケアなどが課題とのお話がありました。

 震災から11年7か月が経過し、ハード事業の整備が一段落した一方で、復興の進捗状況に応じて新たな課題が顕在化していることを再認識しました。まだまだ復興の課題が残されており、被災市町(村)と、これからも密に連携をしながら、残された課題解決に取り組んでまいります。

 

2.質疑応答

 

(問)火曜日の記者会見でおっしゃっていたことで、ちょっと質疑応答がなかったので、質疑させていただいてもよろしいですか。

 持続可能な復興広報に関する検討会議の件で、大臣が先週の金曜日は、ちょっと非公開にしていることについて、できるだけ国の会議というのは公開することが望ましいので、公開できるところがあれば公開したい、そしてその後、ブリーフィングしたいというお話があったと思うんですけど、ちょっと月曜日、何の案内もないまま、そのまま非公開で行ったことがあって、そういったことがあったので、ちょっと経緯を伺えればと思ったんですけど、よろしいでしょうか。

(答)あの後、精査しましたが、私のほうとしては公開をしたいというふうに、もともと考えておりましたが、どなたという名指しはいたしませんけれども、やはり委員の一部から、提出する資料の中にも機微なものがあったりもするということで、できれば非公開にしていただけないかという希望があったということを踏まえての対応だったようでございます。

 

(問)風評に関することということで、なかなか機微な部分があるというのは理解するんですけれども、これからそういった問題は住民参加であるとか、情報発信というのがとても重要なトピックになると思うんですけど、これからもこの会議というのは非公開の手続、機微な部分があるかないかを事前に精査して非公開というわけじゃなくて、これ、ずっと非公開でいくということでよろしいんでしょうか。

(答)これは実態に応じた運用が望ましいと考えております。皆さんも御案内のとおり、第1回目の会合は全面公開で実施をいたしました。私自身、全面公開で行くんだろうという認識を持っていたのは、偽らざるところでございます。

 ただその中で、今回委員になっていただいた皆さんに、その点を改めて確認したところ、委員の方々によっては、できれば非公開という前提で参加をしていただいている方がいらっしゃいました。ですからそれは、それを条件に参加をしていただいたということは事実でもありますので、御意思を尊重して、非公開にさせていただいたところでございます。

 毎回毎回、一通り委員の皆さんに御発言いただく予定でございますので、お一人お一人に確認して、やはり非公開が前提でというようなことで御希望される委員については、申し訳ありませんが、非公開にさせていただきたいと思いますし、いや、公開で構わないという先生の部分については、公開をさせていただきたいと思います。

 

(問)議事録の件なんですけど、議事録が公表されていないことで、どういう議論をしたのかというのが全く国民側には伝わっていなんですが、その点については、どういうふうに思われますか。

(答)いや、議事録は少なくても要旨を公開させていただいていると思います。発言者やその発言内容が具体的に記載されているという意味の議事録では確かにないようですけれども、会議の概要、要旨は公表することとしておりまして、我々も来年に向けて取りまとめをいたします。その取りまとめの前提として、どういう議論があったのかというのは大事な点ですから、逐語ではないかもしれませんけれども、公表していきたいと思っております。

 

(問)今、公表されている議事要旨というのは、A4、1枚の出されてますけど、それで十分だというふうに大臣はお考えですか。

(答)いや、私も実際公表している要旨、まだ拝見していないみたいで、どのレベルのものか分かりませんが、できるだけ詳しいものを公表できるようにするのは当然だと思いますし、それ以上に、今まで、結局、4名5名の皆さんに御意見いただいて、本当に膝を打つような大変いい指摘をいただいております。ですから、今日お集まりの皆様にも、会議の都度、発信していただきたいなとむしろ思っております。

 我々として、御指摘されたことを実行できるかどうかは、また別の問題になりますけれども、非常にいい御指摘をいただいているものですから、皆様におかれましても、ぜひ発信をしていただきたいと思っておりますので、そういう意味においても、できるだけ詳しい要旨は公表させていただきたいと、このように思っております。本当に貴重な、なるほどと思う御指摘をいただいていることは事実でございます。

 

(問)先ほどの公開で構わない先生は公開したいという御発言がありましたけれども、この公開の方法は、その先生の資料を公開するにとどまるのか、発言のやり取りを公開するのかどちらでしょうか。

(答)これも、もちろん公開を前提にはしたいんですが、一点留意しなきゃいけないことがあるのは、有識者間において、あの人は公開したけども、この人は公開しない、それが問題じゃないかというですね、そういった配慮は、我々としても必要だというふうに思っておりますので、その辺は事務方ともちょっと相談しながらやっていきたいと思っていますが、何か公開、非公開が少し大きな論点になってまいりましたけれども、当初から非公開を前提として設置した会議ではないということを、まず申し上げたい。ですから、1回目の会合では、少なくても公開をさせていただきました。

 ただ、その中で改めて、2回目会合の際に委員の皆さんに確認したところ、非公開が前提で委員を引き受けたんだという御意見もありましたし、それから資料の中に、これは社内の財産としての資料なので、一般に公開されては困るという意見があったのは事実です。

 ですから、その辺は柔軟に考えるべきではないのかという、私の判断で、まずは非公開にさせていただいたところです。だから難しいんですよね。私としても本当に全面公開したいんですけれども、例えば2人の方が意見発表するというときに、1人は公開してしまった場合に、もう一人は、つまり、誰が公開を嫌がったのかというのを特定されるじゃないですか。そうすると、善意で皆さん、委員を引き受けていただいているわけですから、委員の方に、何か公開しなかったあなたは悪いみたいなイメージで取られるのは我々の本意じゃないんで、そこのバランスをどう取るのかというのは、ちょっと課題かなとは思っていますが、ただ、いずれにしても私の思いとしては、本当にすばらしい御意見を御提示いただいていますので、むしろ100%皆さんに公開することによって、そういったすばらしい意見を皆さんからも伝えていただくというんですかね、むしろそのほうが本当は望ましいというふうには思っております。

 

(問)予算委員会の中で、大臣の政治資金、または物件の賃貸料などについて追求がありましたけれども、岸田総理からは、閣僚の会見などを使って、その会見で大臣からきちっと説明をするようにというお話がございました。この場で、まだ足りていない部分の説明などがありましたら、お願いしたいと思います。

(答)今回、3つの政治団体について、様々な御指摘をいただきましたけれども、全て丁寧に説明をさせていただいてきたと思っております。足らざる部分は、一点もないと認識しておりますし、全て法にのっとって適正に処理をしおります。

 その中で、一部、第三者である私の母などについて、脱税というような決めつけの御指摘があったことは極めて遺憾であり、故意で行ったわけでもなく、まさにその点は、これからしっかりと対応してまいりたいというふうに思っております。

 いずれにいたしましても、予算委員会での御指摘に対して、丁寧に説明を果たしてまいってきたと思っておりますし、疑問点はないというふうに思っておりますが、今後も御指摘があれば、丁寧に分かりやすくお答えをしてまいりたいと思います。

 

(問)先ほどの復興広報に関する検討会議の公開についてですけれども、今ほど、大臣、当初から非公開を前提にやったわけではないというふうにおっしゃいましたけれども、担当部署さんの説明ですと、そもそも委員を引き受けていただく際に、非公開を前提で、その委員を引き受けていただいてるという説明があったんですけれども、ちょっと発言が矛盾していて、これ、どちらが正しいのかというのを教えていただけたいです。

(答)今回、風評風化対策というセンシティブな議論ということもあって、一般には話をしづらいような内容も含めてあるのかなということに配慮して、非公開という前提で参加していただいてるようですけれども、ただ、私としては、この会議を立ち上げるときに事務方に非公開ということを指示したこともなければ、私自身は公開が前提だと思って立ち上げたということで申し上げた次第です。

 

(問)復興広報の在り方検討会の一連の話で、ちょっと分かりづらかったんですけれども、そうすると、今後は1回ずつ、その時々に委員の方に公開・非公開を確認して、その都度、判断されるということなんでしょうか。

(答)だから、それが望ましいということでお話をしたんですが。ただ一つ、やっぱり私どもとして配慮しなきゃいけないのは、公開を希望しなかった人が特定されたときに、そこで一つの差が生じますよね。それをやっぱり、今、お話ししたように、非公開が前提で全員御参加いただいているということであれば、やはり公開しなかった人が特定されることによる、その方に対する不利益というのは、やはり考慮しなきゃいけないんで。そこは、これから慎重にやんなきゃいけないのかと思いますが、ただ、何度も申し上げるように、この会は基本的に私自身の問題意識の中では、公開の中でやっていこうということでありましたし、むしろ、その都度の御指摘を皆さんにも取り上げていただくことによって、この会を立ち上げた目的を達成することにもつながってくるということを思っておりますので、本当に公開が望ましいと思っております。

 ただ、その中でやはり非公開を希望されることがある人も事実なんですね。そこで提供される資料が、これは絶対、公開は前提としてもらって困ると言われているのは、私も、これは承知しておりましたので、ですから、公開すべきじゃない資料もあるだろうなと、もちろん分かっておりました。

 ただ、お話も含めて、どうしても、その資料に触れるわけですから。お話も含めて、ちょっと公開しないでほしいというところまで踏み込んだ御希望というふうには、私自身も理解してなかったものですから。それであれば、やっぱり本当に、いい会議体にしたいと思っているんで、自由闊達な御意見をいただくためにも、じゃ、非公開でお願いしますというふうになったいきさつがあるというふうに聞いております。

 ただ、私としても、この非公開の前提で参加していただくということをちょっと事務的には聞いていなかったところもあったものですから、その点は、ちょっと整合性が少し取れなかったのかなという気はいたしますけれども、いずれにしても大事な点は、何か秘匿してやろうという意図があったわけではなくて、本当に皆さんに公開をする中で、それこそ共同作業の中で衆知を集めて、いい意見があったなと、皆さんにもお感じになっていただければ、それを発信していただいて。

 我々としては何とか、この風評、そして風化ということの是正に、いかにつなげていくか。これが、まさに政策目標でございますので、そのことが大事なんであって、そのことを達成するために、委員の皆さんの理解があれば公開したいという思いに変わりはありませんが、ただ、誰が公開して誰がしなかったということも、これはこれで一つ、我々としては、やっぱりお願いしている立場としては、配慮していかなきゃいけないのかなという思いでございます。

 

(問)非公開を望んでいる方が特定されることに対する不利益があるというのが、ちょっと分からないということと、あと先ほど来、おっしゃっています一回一回、発信してほしいという大臣の思いについて、少なくとも、私は一緒でして、それはやっぱり公開をしていただければ、内容について報道できるという見込みもありますので。今後、大臣の思いと事務方の方々の考え方と、少し乖離があるように思いますので、その辺は、今後、例えばちょっと調整されるとかそういうお考えはないんでしょうか。

(答)1点目の非公開による不利益と言った意味は、本当にシンプルに限られた委員がいる中で、例えば、あの人だけ公開されなかったなとか、その委員に対して、そういう批判が、もし向いたときに申し訳ないなという意味でですね。その委員にとってみれば、事務的な折衝のときに非公開が前提だということで引き受けたといういきさつが、まずあったのと、それと、私も事前の資料なんか見てますと、これは会社として出てきたデータだから、これは確かに開示できないなということもあったのも事実なんですね。だから、公開した人、公開しない人ということで選別されることによって、公開しなかった人の立場からすれば、何となく自分が嫌な気持ちにならないかなという、そういう意味で申し上げた、不利益というのはですね、そういう意味でございます。

 ですから、委員の方も、やっぱり私どもに協力したいという思いで、皆さん、引き受けていただいたんで、やっぱり自分が、そこで述べた意見は発信してもらいたいという気持ちも、もちろんあると思うんですね。委員の皆さん自身にも。そして、今、御指摘いただいたように、本当に皆さんに聞いていただいて、やっぱりよかれと思ったら、発信していただくというのは、本当、そのとおりだと思っていますので。

 だから、本当に3回目以降の運用をどうするかと言ったら、ちょっと難しくなった面もあるんですけれども、できるだけ皆さんから、そういった御不満が出ないようにしたいという思いもありますし。一方で、委員の皆さんにも、そういった公開できない資料は、やっぱり守っていかなきゃいけないということ等も配慮していかなきゃいけないというふうに思っておりますので。

 工夫が必要だと思いますが、いずれにしても特定の委員の方が公開しなかったといって批判をされないような配慮をしていかなきゃいけないんで。基本的には、逐語ではないにしてもできるだけ詳しい要旨での対応にならざるを得ない面もあると思いますが、私もちょっと要旨自体まだ見ていないんですが、極めてシンプルなものだったというような御指摘もあったんで。

 そして、委員の皆さんからは毎回、レジュメが提出されています。そのレジュメについても、もちろん企業として公開できないものはもちろん公開しませんけども、公開できる添付資料についても公開できるようにしたいというふうには思います。要旨を詳しくした上でですね。添付した資料については、できるだけ公開できるようにしたいと思っておりますが。

 ただ、原則は非公開というようなことで事務方としては準備しているようです。

 

(問)回答は結構なんですが、今、大臣おっしゃったとおり、非公開の方がいらっしゃる一方で、情報発信の場ですから、皆さん、プロかと思いますので、自分の情報発信について、ぜひ公開してほしいという委員の方もいらっしゃると思いますので、そういった方の意見というか、意向を汲み取るような工夫を、ぜひ、お願いしたいと思います。

(答)そうですね。本当に重要なことだと思いますので、一応、運営方法については、事務方として、3回目以降、非公開で要旨対応というような方針ではあるようですけれども、なお、出せるものについては、工夫をしながら、できるだけオープンになるように工夫してまいりたいと思います。ましてや、委員の方が、それでいいと言うんであれば、なおのこと何の問題もないわけですから。ただ、その際に一点だけ御理解いただきたいのは、やっぱり公開しない人が誰かという特定されたりすることによって、何かその人に迷惑かけたりしてしまうことだけは我々の本意じゃないので、そこの、その線引きというんでしょうか、配慮、そこだけが、ちょっと心配だなという一点あるのだけは御理解いただきたいと思います。

 

(問)別件で恐縮なんですけれども、復興政策に直接は関係ないんですが、昨日の一部報道で、自民党の議員と、選挙のときに旧統一教会の関連団体が政策協定のような書面を結んでいた人が一部いると認めた人もいますし、そういう署名を求めた行動が団体からあったという報道があったんですけど、大臣におかれまして、ここ直近の選挙で、そういった内容はあったのか、ちょっとお聞かせください。

(答)ないと思いますね。少なくとも、今記憶の限りだと。

 

(問)もう一度、復興広報の検討会議の話に戻るんですけれども、委員の方の中からは、こういう非公開であることへの異議みたいなものというのは、今のところ上がったりはしてないんでしょうか。

(答)全ての委員の皆さんと、公開、非公開について一度も議論したことがないんで、特にそういうことはありません。

 

(問)この会議の、この一連の流れで、そもそものパブリックコミュニケーションがうまくいってないというところが現状あるとは思うんですけれども、こういう会議で成果物を出すことへのまた難しさ等もあるとは思うんですけれども、そこに対する大臣の認識というのも教えていただけますでしょうか。

(答)何度も申し上げておりますとおり、私自身、正直な問題意識でいいますと、公開が前提でというふうには考えておりましたが、ただ同時に公開できない資料も必ず出てくると、そういう認識があったのも事実です。ですから、今、御指摘のとおり、そこのバランスをどう踏まえて運営すればというところの確認が徹底していなかった部分があったのかもしれません。

 ですから、これからは公開したいということは思いながらも、そうした差異から生まれる配慮不足の問題等々、総合的に勘案していかなきゃいけないと思っておりますので、基本的には、要旨をもう少し詳細にし、御了解をいただければ委員の皆さんのレジュメなり添付資料は少なくとも公開はする、そういったところで工夫をしてまいりたいと思います。

 

(問)都度、できるだけ報道してほしいという大臣の声もあったと思うんですけれども、やっぱり当日に、ある程度の形で出てこないと、報道するのも報道できない、内容が何が何だか分からない状況ですので。

(答)少なくとも1回目の会合のときのように、前回は、ちょっと夕方6時半過ぎということもあって、私も次の日程があって、十分時間が取れませんでしたが、少なくとも会議が終了するたびに、ブリーフィングは実施、できるだけしたいと思います。よほど会議の後、何か公務的なものが入れば、翌日なり、あるいは記者会見ということもあるかもしれませんが、時間を取り得る限り、簡単なブリーフィングをすることによって、先生方の指摘を皆さんにもしっかり伝えて、いいものがあれば、皆さんからも発信していただきたいと思います。

 我々としても、来年の1月にとりまとめを考えておりますが、いい御指摘があれば、その都度見直しをしていこうと思っておりますので。少なくともタスクフォース全体で、各省庁までなかなか縛るのは難しい限度というのもありますけれども、少なくとも私ども復興庁が取り組んできた情報発信については、随時、見直しをしてまいりたいと思っております。

 現実に、当事者意識を持った発信が大事だ、あるいは地域主導の発信が大事だという御指摘をいただいておりますので、そういう意味では、復興庁としては、既に地域のことは地域が一番よく分かっているんだから、地域発信型の情報を強化してほしいという指摘があった先生がありまして、そのことについては、改めて宮城局、福島局、岩手局の局長といいますか、組織にも伝えて、もう少し地元の視点での発想というのを工夫してやるようにも指示をさせていただきましたし、また、やはり私もトップセールスとして、大臣自体が、もっと発信する必要があるという御指摘もあったものですから、新しく、まだ2回しかやっておりませんが、動画による発信ということもさせていただくようになりました。

 ですから、一言で言えば、この会議体を、言わば走りながら考える会議体にしていくことによって、随時いいものは取り入れるようにしていきたいと。そして、そのことが復興庁だけじゃなくて、他省庁で既に取り組んでいただいている広報業務の見直し点検にもつなげていけば、それは一つの成果ではないかなというふうに認識しております。

 

(問)最後に1点だけ、念のためですが、会議は原則非公開という形で今後も運用するという。

(答)はい。事務方でいろいろ検討したところ、原則非公開で要旨対応ということのようですけれども、誰が公開しなかったということによる配慮不足にならないようにするためには、それも、ひとつやむを得ないのかなと思っていますが、いずれにしても、私自身はフルオープンでやりたいという意識がありましたし、それからできるだけ詳しい要旨を公表するとともに、添付資料なども同時に配布できるように工夫をさせていただきたいと思っております。

 もちろん、各委員の了承の上ということですけれども、ですから委員会の了承がなければ、なかなか難しくなるとは思いますが、しっかりと皆さんにも取り上げていただけるような形になるように、努力してまいりたいと思います。

(以  上)

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