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令和4年10月18日
正面を向き、握手を交わす、両首脳の様子 日・ルクセンブルク首脳会談(写真提供:内閣広報室)
テーブルにつき会談に臨む、両首脳の様子 日・ルクセンブルク首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 10月18日、午後6時20分から約45分間、岸田文雄内閣総理大臣は、訪日中のグザヴィエ・ベッテル・ルクセンブルク大公国首相(H.E. Mr. Xavier Bettel, Prime Minister of the Grand Duchy of Luxembourg)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、先月の故安倍晋三国葬儀への参列に感謝を述べた上で、ロシアによるウクライナ侵略という国際秩序の根幹を揺るがす暴挙により世界が歴史的な難局に直面している中で、両国の連携を深めたい旨述べました。これに対し、ベッテル首相は、様々な分野で日本との関係を強化していきたい旨述べました。
  2. 岸田総理大臣から、コロナ禍で途絶えていた人的往来の再活性化により二国間関係を強化していきたい旨述べ、両首脳は、特に宇宙、金融、医薬品分野を含む両国間の経済関係の強化に向けて、スタートアップとの協力を含め、様々な協力を進めていくことで一致しました。また、2025年大阪・関西万博におけるパビリオンの出展についても協力して進めていくことで一致しました。岸田総理大臣から、EUによる日本産食品輸入規制措置の早期撤廃に向けたルクセンブルクの協力を求めました。
  3. 両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略について、国際社会の結束した対応が重要との認識で一致し、岸田総理大臣から、ロシアによる違法な「併合」やウクライナ各地への最近のミサイル攻撃は、国際法違反であり、決して認めてはならず、強く非難する旨述べました。
  4. 両首脳は、中国や北朝鮮等の地域情勢についても協議し、4日の我が国上空を通過する弾道ミサイル発射を含め、極めて高い頻度で行われている北朝鮮による弾道ミサイルの発射を強く非難し、拉致問題を含む北朝鮮への対応等においても、引き続き連携していくことを確認しました。さらに、岸田総理大臣から、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分との認識を表明し、ベッテル首相から、日本が進める「自由で開かれたインド太平洋」のイニシアティブを高く評価し、全面的に支持する旨発言がありました。両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を進めていくことで一致しました。
  5. 両首脳は、NPT体制の維持・強化を含め、「核兵器のない世界」の実現に向けて引き続き連携していくことを確認しました。また、両首脳は、安保理改革を含む国連の機能強化が重要であるとの認識で一致しました。

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