農林水産省・新着情報

野村農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年10月18日(火曜日)8時39分~8時44分 於: 参議院議員食堂
主な質疑事項
  • 「下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた官民検討会」について
  • 北海道における生乳の減産について

質疑応答

  • 「下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた官民検討会」について

記者

  昨日開かれました下水汚泥に関する官民の検討会について、大臣の受け止めとですね、今後の対応方針を教えてください。よろしくお願いいたします。

大臣

  昨日、農水省それから国交省、それに農業・下水道関係者が集まって、肥料利用の拡大に向けた官民検討会の第1回目が開催されたと聞いておりますが、肥料の原料については、大変外国依存が高うございます。特に汚泥から出てくるリン等については、昨年までは、原料は大宗が中国からだったんですが、それがストップしまして、大変原料不足になったんですが、他のところを見つけて、今、原料は確保している状況でありますけれども、これからどういうような事態が起こるか分かりません。したがって、国内にある肥料原料、いわゆるこの汚泥だとか、それから牛・豚・鶏から出る糞尿の活用、こういった国内にある資源を使って、有効活用を図っていこうということでございます。したがって、昨日ありました「下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた官民検討会」については、大変ありがたいことで、課題解決に向けた議論が行われることは大変有意義だと、こんなふうに思っております。ただ、今、汚泥を焼却した後の灰については、多くが土木関係のセメントと混ぜて活用されておりまして、農業用にどのぐらい使えるのかというのはこれからいろいろ検討していかなければなりませんが、いずれにしましても、本検討会における議論を通じて、下水汚泥資源の肥料活用の取組が広がっていくこと。今私が聞いているのでは、神戸市と佐賀県でやっておられるというのも聞いておりますので、そういったことも、いろいろ経費の問題だとか、あるいはその原料の調達の問題だとか、いろいろ課題はあると思うんですが、今後この検討会で十分な議論をしていただきながら、コストの安い肥料ができればというふうに思っているところでございます。

  • 北海道における生乳の減産について

記者

  生乳の関係で伺います。北海道で今年度の生乳生産量を当初目標から5万トン減産するという方針が決まりましたけれども、飼料の高騰などで、経営が苦しい中での苦渋の決断だったのだと思うんですが、このことへの受け止めと、農水省として需給安定に向けて何か対策を検討する考えがあるかどうか、お願いします。

大臣

  今お話がありましたように、北海道のJAグループの合同会議において、5万トンの引下げを、生産数量目標を引き下げようというお話が決定したということを聞いております。御承知のように生乳の需給ギャップがありまして、どうしても今やっているのが、生乳から脱脂粉乳だとか、バターだとか、こういった乳製品に切り替えていたんですが、特に脱脂粉乳等は在庫が非常に積み上がってきました。そういったこともあって、生乳過剰のような形になっておりましたけれども、しかしながら今までいろんな対策を打ちながら、一滴も破棄することなくやってこれたと。これはまた酪農家の皆さんや指定団体の皆さんの御協力のおかげだったと思っております。我が省としても、脱脂粉乳の在庫低減なり、あるいは牛乳製品の消費拡大、こういったことに力を入れていきたいということでございまして、北海道の(生産者)自らお決めになったことについては、大変感謝を申し上げているところでございます。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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