外務省・新着情報

令和4年10月12日

 10月11日(現地時間同日)、国際連合プロジェクトサービス(UNOPS)本部のあるコペンハーゲンにおいて、我が方、宮川学在デンマーク王国日本国特命全権大使と、先方、イエンス・クリスティアン・ワンデルUNOPS事務局長代行(Mr. Jens Christian Wandel, Acting Executive Director of UNOPS)との間で、6億9,800万円を供与額とする無償資金協力「ホムスにおける保健システム強化計画(UNOPS連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. 2011年3月のシリア危機発生から11年目に入り、同国では、国民の約90%が貧困層にあり、人道危機と言われる状況が継続しています。また、約1,460万人が人道と保護の支援を、約1,220万人が保健医療分野における支援を必要としていると推定されています。この長引く紛争の影響により、シリア中部のホムス県においては、県内公立病院のうち一部または全く機能していない病院は約70%に上っており、医療サービスの不足は深刻です。
  2. この協力は、ホムス県のホムス・グランド病院に対し、病院の修復及び医療廃棄物用焼却炉の供与等をするものです。この協力により、国内避難民を含むシリア国民への安定的な二次医療サービスの強化及び不適切な医療廃棄物処理の改善を図り、もってシリア国内の保健分野における人道状況の改善に寄与することが期待されます。
(参考)シリア・アラブ共和国基礎データ

 シリア・アラブ共和国の面積は約18.5万平方キロメートル、人口は約1,828万人(2021年、世界銀行)。


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