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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年10月7日]

令和4年10月7日(金)9:31~9:36 於)復興庁記者会見室 

1.発言要旨

 おはようございます。

 今週4日火曜日に、福島大学、福島県立医科大学、福島県環境創造センターを訪問し、それぞれの研究開発等について御説明をいただくとともに、F-REI(福島国際研究教育機構)における取組等について意見交換を行いました。

 特に、福島大学における食農分野での研究開発、福島県立医科大学における震災以降の県民の健康維持の取組、たんぱく質マイクロアレイによる抗体薬の開発、サイクロトロンを用いた先端臨床研究、福島県環境創造センターにおける環境動態研究、その中でのキノコの種類ごとの放射性物質の状況などが強く印象に残りました。

 いずれも、これからの被災地の復興を担う重要かつ不可欠な研究テーマを担っていただいており、それぞれの研究の成果が積み上がっていることを実感してまいりました。

 一方で、質の高い人材の確保や、処遇などそのためのインセンティブになるようなものの必要性、また国際的なアウトリーチなど、広報や情報発信に関する工夫の必要性についても再認識してきたところであります。

 今後も、地元の大学や研究機関をはじめとする様々な主体と緊密に連携しながら、F-REIの設立に向けた準備をしっかり進めていかなければならないというふうに感じた次第でございます。

 

2.質疑応答

 

(問)F-REIの関係なんですけれども、福島大と福島県立医科大との連携というのはしていくということなんですが、研究機関のJAEAとか、施設統合を目指すような機関の連携については、大臣、視察される予定だとか、研究者とか、関係者との話合いというのは行われていくのかどうか、お答えいただければと思います。

(答)一部、国の機関同士の統合であるとか、あるいは地元組織との統合とか、既に検討を始めている部分もございます。と同時に、例えば福島大学、福島県立医科大学、それぞれ、他大学との連携はされているようでございますけれども。今後、F-REIの設置に当たっては、やはり「福島県イノベーション・コースト構想」との絡みもしっかり踏まえながら、やはり復興庁としても大学間連携の在り方、あるいは国の様々な研究機関との連携の在り方というものを、やはり一元的に捉えて考えていく必要性ということも認識してまいりました。

 ただ、難しいなと思っておりますのは、やはり今、それぞれの大学が、それぞれいろんな大学と連携強化しながらやっておりますから、そういったものに水を差すようなことになってはいけませんし、工夫もしていく必要はありますけれども、既に、福島のこれからの在り方ということについては、例えば東北大学の大野総長が、この間、お見えになりまして、福島サイエンスパーク構想というものの形で支援をしていきたいと。具体的にはF-REIの中になるか、あるいは近くになるか分かりませんが、サテライトオフィスも展開をしたいというような申し出もいただきました。

 こういったものが対F-REI、対復興庁との間で、二元的にとどまるのではなくて、やはり復興庁として、こうした様々な関わりのある大学・研究機関というものを、複合的と言いますか、多元的に俯瞰した上で、どう束ねていくのかということが、重要な、これからの課題になるんだろうというふうに思っております。

(以  上)

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