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2022年10月7日

10月5日および6日、経済産業省及び新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、第9回Innovation for Cool Earth Forum(ICEF)2022をハイブリッド開催しました。”Low-Carbon Innovation in a Time of Crises”をメインテーマに、世界の産学官の有識者が、2050年のカーボンニュートラルに向けたイノベーション創出を加速するアクションについて議論を行いました。87の国・地域から約1,600人の参加登録をいただきました。

会議の概要

ICEFは、日本のイニシアチブにより2014年に設立された国際的なプラットフォームであり、エネルギー・環境分野のイノベーションにより気候変動問題の解決を図るため、世界各国の閣僚や各分野をリードする有識者や指導者を招き、学界・産業界・政府関係者間の議論と協力を促進することを目的としています。

9回目を迎える本年は、GX(グリーントランスフォーメーション)の実現をめざし、エネルギー・環境関連の国際会議を集中的に開催する「東京GXウィーク」の取組の一環として、10月5日から6日の2日間にわたりハイブリッド形式で開催しました。

西村経済産業大臣は本会合にむけてビデオメッセージを寄せ、カーボンニュートラルの達成に向けて、各国の事情を踏まえた取り残しのないエネルギー移行を加速化することが不可欠であること、世界的に様々な困難がある中でイノベーションこそが直面している問題を解決する鍵となること、そして、2050年に現役世代となる若手世代に積極的に議論に参加してほしいことを述べました。

会合では、ラーム・エマニュエル駐日米国大使、ファティ・ビロルIEA事務局長、フランチェスコ・ラ・カメラIRENA事務局長、ゲルト・ミュラーUNIDO事務局長のほか、エネルギー・環境に関する世界の第一人者が15のセッションに登壇しました。また、各プレナリー・技術セッションにおいて、35歳以下の若手世代が議論に参加しました。本年は、”Low-Carbon Innovation in a Time of Crises”をメインテーマとし、2050年のカーボンニュートラルに向けたイノベーション創出を加速するアクションに焦点が置かれ、政策イノベーションや、二酸化炭素除去技術、持続可能な原子力システム、重要金属・鉱物の安定供給を支えるイノベーションなどについて議論が行われました。

一連の議論を踏まえ、ICEF運営委員会によるステートメントの発表、及びカーボンニュートラル達成に向けて短期的・長期的に貢献する主要な革新的技術の道筋、手法を提言するロードマップのドラフト・概要の公開をしました。今後、ロードマップについてはパブリックコメントを反映し、2022年11月、エジプトで開催されるCOP27(国連気候変動枠組条約第27回締約国会議)などで正式に発表される予定です。また、10本目のロードマップ作成を記念したリーフレットも作成しました。


 
 

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担当

産業技術環境局 総務課国際室長 小山
担当者:是枝、清水

電話:03-3501-1511(内線 3357~3358)
03-3501-6011(直通)
03-3580-8025(FAX)

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