外務省・新着情報

令和4年10月6日

　10月2日から6日まで、秋本真利外務大臣政務官は、東カリブ漁業大臣会合出席等のため、アンティグア・バーブーダ及びジャマイカを訪問したところ、概要は以下のとおりです。

1　アンティグア・バーブーダへの訪問

（1）東カリブ漁業大臣会合

秋本政務官による冒頭挨拶の様子 秋本政務官による冒頭挨拶
全体会合への出席の様子 全体会合への出席

　秋本政務官は、東カリブ漁業大臣会合（出席国：アンティグア・バーブーダ、グレナダ、セントクリストファー・ネービス、セントビンセント及びグレナディーン諸島、セントルシア、ドミニカ国）に出席し、参加国の漁業担当大臣との間で、科学的知見に基づき、鯨類を含む海洋生物資源の持続的利用を支持する立場を確認し、今月に総会を開催予定の国際捕鯨委員会（IWC）や、11月に開催予定のワシントン条約締約国会合（COP19）等の国際場裡において、引き続き協力していくことで一致しました。

（2）各国漁業担当大臣との会談

　秋本政務官は、会合出席6か国及びスリナムの漁業担当大臣と会談し、2019年のIWC脱退後も、日本が国際的な海洋生物資源管理に協力していくという考えは不変であり、引き続き、連携していきたい旨述べるとともに、良好な各国との二国間関係及び日・カリブ共同体（カリコム）関係を深化させていくことで一致しました。東カリブ諸国側からは、水産分野を始めとする長年にわたる日本の協力に対する謝意が述べられ、日本との更なる関係強化に対する期待が述べられました。

（3）開催国アンティグア・バーブーダ要人との会談

イヤーウッド上級大臣兼公共事業・民間航空・エネルギー大臣との会談の様子 イヤーウッド上級大臣兼公共事業・民間航空・エネルギー大臣との会談
ブラウン首相への表敬の様子 ブラウン首相への表敬
外交関係樹立40周年を記念した国旗掲揚式の様子 外交関係樹立40周年を記念した国旗掲揚式

　10月4日、秋本政務官は、ガストン・ブラウン首相（The Honourable Gaston BROWNE, Prime Minister of Antigua and Barbuda）を表敬し、同日、日本とアンティグア・バーブーダとが外交関係樹立40周年を迎えたことを共に祝うとともに、二国間関係全般について意見交換を行い、基本的価値を共有する両国が今後も幅広い分野での二国間協力を推進していくことを確認しました。また、今般の北朝鮮の弾道ミサイル発射について、国際社会の平和と安定への深刻な脅威であり、引き続き連携していくことで一致しました。
　また、秋本政務官は、エバリー・ポール・チェット・グリーン外務・出入国管理・貿易大臣（The Honourable Everly Paul Chet GREENE, Minister for Foreign Affairs, Immigration and Trade of Antigua and Barbuda）と会談し、外交関係樹立40周年を記念する共同プレスリリース（英文（PDF）別ウィンドウで開く／和文仮訳（PDF）別ウィンドウで開く）を発出するとともに、基本的価値を共有する両国が、気候変動や鯨類を含む水産資源の持続可能な利用分野等での連携を強化していくとともに、国際社会における諸課題について協力していくことを確認しました。また、両者は会談に先立ち、国旗掲揚式を実施しました。
　さらに、秋本政務官は、10月3日、ロビン・ケンワース・モンゴメリー・イヤーウッド（The Honourable Sir Robin Kenworth Montgomery YEARWOOD, Senior Minister of Public Utilities, Civil Aviation and Energy of Antigua and Barbuda）上級大臣兼公益事業・民間航空・エネルギー大臣と会談し、海水淡水化装置等の支援について先方から謝意表明があるとともに、両者は経済協力、エネルギー情勢等について意見交換を行いました。

2　ジャマイカへの訪問

（1）無償資金協力引渡式

複合艇の引渡式の様子 複合艇の引渡式

　10月5日、秋本政務官は、カミナ・ジョンソン＝スミス外務・貿易大臣（Senator the Honourable Kamina JOHNSON SMITH, Minister of Foreign Affairs of Foreign Trade of Jamaica）他要人との間で、令和元年度無償資金協力「経済社会開発計画」の海上保安・災害対処機材（複合艇1隻）の引渡しを行いました。本計画は、カリブ地域の海上交通の要衝に位置するジャマイカに対してパトロール艇・救助艇等（供与額4億円）を供与することを通じて、同国の海上保安・災害対処能力の強化に寄与するものです。この機会に先方政府から、日本政府、日本国民からの支援に対して深甚なる謝意の表明がありました。

（2）ジャマイカ外務・貿易大臣との会談

ジョンソン＝スミス外務・貿易大臣との会談の様子 ジョンソン＝スミス外務・貿易大臣との会談

　同日、秋本政務官は，ジョンソン＝スミス外務・貿易大臣と会談し、同国の本年独立60周年への祝意を伝えるとともに、2024年の外交関係樹立60周年及び「日・カリブ交流年2024」に向けて二国間及びカリコム関係を強化していきたい旨述べました。
　秋本政務官とジョンソン＝スミス外相は、幅広い分野での二国間協力の推進に加え、基本的価値を共有する両国で、自由で開かれた国際秩序の維持・強化のための連携を強化していくとともに、国連安保理改革を含め国際社会における課題について協力していくことを確認しました。また、今般の北朝鮮の弾道ミサイル発射について、国際社会の平和と安定への深刻な脅威であり、引き続き連携していくことで一致しました。

（3）日本企業関係者との意見交換

　同日、秋本政務官は、現地の日本企業関係者と懇談を行い、日本企業のニーズや経済交流を一層促進するための課題について意見交換を行いました。

［参考］ジャマイカの海上保安・災害対処能力強化のための支援（令和元年度無償資金協力「経済社会開発計画」）

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