外務省・新着情報

令和4年9月26日
エリカ・モイネス・パナマ共和国外務大臣と林芳正外務大臣
日・パナマ外相会談

 9月26日、午前11時5分から約15分間、林芳正外務大臣は、故安倍晋三国葬儀に参列のため訪日中のエリカ・モイネス・パナマ共和国外務大臣(H.E. Ms. Erika Mouynes, Minister of Foreign Affairs of Republic of Panama)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林外務大臣から、国葬儀への参列に感謝を述べるとともに、日本とパナマ共和国の友好な二国間関係に触れつつ、安倍元総理から引き継いだ外交的な遺産をしっかり発展させ、二国間関係及び国際的課題についても議論を深めていきたいと述べました。これに対して、モイネス外相から、安倍元総理大臣の逝去に対し、深い弔意が示され、今回の訪日はコルティソ大統領の命を受けたものであり、安倍元総理のパナマに対するご厚情に心より感謝申し上げる旨述べるとともに、今後とも日・パナマ関係の強化を図っていきたいと述べました。
  2. 林大臣から、日本がパナマ運河の主要利用国であることに触れつつ、国際海運の要衝であるパナマ運河の安全かつ安定的な運航の重要性、適切な利用環境確保の観点から引き続き緊密に協議して行くことを要請しました。
  3. 加えて、林大臣から、パナマ首都圏都市交通3号線の円借款事業や、昨年7月の茂木敏充外務大臣(当時)とモイネス外相との会談のフォローアップとして本年4月に開催された第1回日パナマ官民合同対話に言及しながら、パナマの持続可能な成長に貢献し、経済関係を強化していきたい旨述べました。これに対し、モイネス外相から、新型コロナ対策を含めて日本の経済協力に対する謝意が表明されるとともに、人的往来も含めて引き続き経済関係の強化のために連携したい旨述べました。
  4. 両大臣は、国際場裡における取組や地域情勢についても議論し、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがすものであり、国際社会で協調した対応が重要である旨、基本的価値を共有するパナマと連携していきたい旨述べました。これに対し、モイネス外相からは、日本の関心、懸念を共有する旨、パナマは多国間主義を重視する中で、安保理改革を含め国際場裡における協力に関しても日本との意思疎通を強化していきたい旨述べるとともに、パナマが来年主催する国際海洋会議について説明がありました。

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