外務省・新着情報

令和4年9月21日
向かい合い、お互いに握手を交わす、林大臣とクルバエフ大臣の様子
正面を向き、記念撮影に応じる、林大臣とクルバエフ大臣の様子
テーブルにつき、会談を行う、林大臣とクルバエフ大臣の様子

 現地時間9月21日午前11時50分(日本時間22日午前0時50分)頃から約35分間、国連総会出席のため米国・ニューヨークを訪問中の林芳正外務大臣は、ジェエンベク・クルバエフ・キルギス外務大臣(H.E. Mr. Jeenbek KULUBAEV, Minister of Foreign Affairs of the Kyrgyz Republic)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、両国は友好的なパートナーシップ関係の下、今年で30周年を迎えたと述べたのに対し、クルバエフ大臣から、独立以来の日本の協力、とりわけJICAの実施している様々なプロジェクトに対する感謝と引き続きの協力への期待が表明されました。これを受けて林大臣から、人材育成奨学計画(JDS)等による日本留学経験者が様々な分野で活躍することに期待を表明しました。
  2. また、林大臣から、今般キルギス・タジキスタン国境付近で発生した衝突と、それによって避難民が発生している状況に対する懸念を表明し、外交的・平和的な方法で問題が解決に向かうことへの期待を述べました。これに対し、クルバエフ大臣から、国境問題の状況について過去の経緯を含め平和的対話により解決したいというキルギスの立場について説明がありました。
  3. 林大臣は、キルギスは法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けたパートナーである旨述べ、双方は、「中央アジア+日本」対話の枠組を通じてアフガニスタンを含む地域の情勢や協力について引き続き議論することで一致しました。
  4. 林大臣は、ロシアによるウクライナ侵略は、欧州だけの問題ではなく、アジアを含む国際秩序全体の根幹を揺るがす深刻な事態である旨指摘し、国際社会が一致して声を上げることが不可欠である旨強調しました。双方は、ウクライナ情勢を含む国際問題に関し、引き続き様々なレベルで緊密に連携していくことを確認しました。
  5. 双方は、東アジア情勢についても議論しました。林大臣から、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応についても説明を行いました。

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