外務省・新着情報

令和4年9月20日
正面を向き、笑顔で握手を交わす、両首脳の様子 日英首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 現地時間9月20日午後1時05分(日本時間21日午前2時05分)から約65分間、国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、エリザベス・トラス英国首相(The Rt Hon Elizabeth Truss MP, Prime Minister of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)とワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理から、エリザベス2世女王陛下が、70年にわたり世界の平和と繁栄のために極めて大きな役割を果たされたことに触れつつ、エリザベス2世女王陛下の崩御に改めて心からの哀悼の意を表しました。トラス首相から、岸田総理を始めとする日本の皆様の温かな御弔意に感謝する旨発言がありました。加えて、トラス首相から、安倍元総理の逝去に対し、深い哀悼の意の表明がありました。
  2. また、岸田総理から、インド太平洋への「傾斜」を掲げる英国との関係はかつてないほど緊密であり、強固な日英関係を基盤とし、国際社会の諸課題に共に立ち向かっていきたい旨述べました。トラス首相から、日本は英国にとって重要なパートナーであり、日本との緊密な連携を更に強化していきたい旨発言しました。さらに、両首脳は、日英安全保障協力について、円滑化協定の早期署名及び将来の戦闘機プログラムに係る協力の全体像の合意に向けて、協議を加速することで一致しました。加えて、両首脳は、日英包括的経済連携協定の円滑な実施を歓迎し、また、経済安全保障やエネルギー分野などに関し協力を深めていくことで一致したほか、英国のCPTPP加入手続についても意見交換を行いました。
  3. 両首脳は、国際情勢についても議論し、岸田総理から、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分である旨述べ、両者は、ロシアのウクライナ侵略への対応に当たって、国際社会が結束して対露制裁とウクライナ支援を継続することが重要であることを確認するとともに、東シナ海及び南シナ海における力を背景とした一方的な現状変更の試みについての深刻な懸念を共有しました。また、両首脳は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において引き続き連携していくことを改めて確認しました。
  4. 両首脳は、来年日本がG7議長国や、安保理非常任理事国を務めることを見据え、地域情勢に加え、様々な国際的な課題において協力を一層強化していくことを確認しました。

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