復興庁・新着情報

秋葉復興大臣記者会見録[令和4年9月15日]

令和4年9月15日(木)12:25~12:41  於)有限会社泉澤水産 

1.発言要旨

 どうも皆様、お疲れさまでございます。

 本日は、岩手県大船渡市、陸前高田市、釜石市を訪問し、献花、黙とうをささげ、それぞれ市長に復興大臣就任の御挨拶をさせていただいたところです。大船渡市では、おおふなぽーとにて黙とうし、市長から復興の状況を伺いました。陸前高田市におきましては、高田松原津波復興祈念公園にて献花、黙とうし、津波伝承館、道の駅を視察させていただきました。釜石市におきましては、うのすまいトモスにて献花、黙とうし、また、いのちをつなぐ未来館で丁寧な御説明もいただきました。ただ今は、ここ、泉澤水産さんを訪問させていただき、サクラマスの養殖などの取組について、お話を伺ったところでございます。

 今回の視察を通して、地域の実情に応じたきめ細かいフォローアップが重要であると再認識をしたところです。引き続き、現地現場主義を徹底し、被災市町村と密に連携をしながら、残された課題に全力で取り組んでまいりたいと思います。私も震災後、何度かこの3市伺いましたけれども、やはり11年たって改めてこの伝承館などを拝見すると、この11年の歩みというものの重み、そして地域の市長さんが先頭に立って、すばらしいまちづくりに尽力いただいているおかげで、着実に復興が進んでいるなということも実感した次第でございます。

 その一方で、心のケアをはじめ、なりわいの再生、震災前の水準にまだまだ戻っていない。ここをこれからどう克服するのかということが、岩手県の最大の課題ではないかと思っておりますので、そのためのメニューというのも、今後しっかり充実をさせて寄り添ってまいりたいと思います。

 

 

2.質疑応答

 

(問)今日、現地の首長からもあったと思うんですけれども、日本海溝、千島海溝地震のシミュレーションに伴って、今、沿岸被災地では、ハード整備見直しが迫られています。その中で、財源の確保とか、そういった部分の要望があったと思うんですけれども、復興庁としてどう働きかけていくおつもりか、イメージがありましたらお伺いしたいんですけれども。

(答)これは、復興庁単独ということではなくて、各省またがる課題になってまいります。国の、我々も議員立法で作った法案が成立をして、それを受けていろんな状況の変化がこれからあるわけでございますから、そういった状況変化を前提にして、各市町村がしっかり対応できるように財源の確保も検討していかなければならない、このように考えております。

 

(問)23年度予算の概算要求に関連してなんですが、重点に上がった被災地の産業振興という項目がありましたけれども、そちらについて何かこう具体的にイメージがあるとしたら、どういうことを進めていくか教えていただきたいです。

(答)本年度から、不漁魚種を対象としたものを岩手県に拡充したところなんですけれども、さらに基金を用いた漁業の支援、いわゆるがんばる漁業についても、収益性10%以上の向上を目指す取組を支援するメニューを追加させていただいておるところでございます。

 岩手県においても、着実にこれが実現できるように協力してまいりたいと思いますし、さらに被災地の担い手の確保に対する支援、これも漁業者の家族、いわゆる漁家子弟を含めた長期研修の支援、就業に必要な漁船や漁具のリース、これ今年度、福島県で実施をしてきたわけですけれども、来年度から岩手県を含めた5県に拡大をして、予算のほうも今年度3.8億円を計上して取り組んでおりますが、倍の7億円に拡充して、しっかりと福島県以外の漁業者支援、拡充をしてまいりたいと考えております。

 あともう一つ。岩手県沿岸におきましては、既に今日、視察をさせていただいた泉澤水産さんで、秋鮭の不漁もあって、新たな養殖業への転換を着手いただいているわけでございますが、これについて基金を用いた養殖業の支援についても、鮭など不漁業種の漁業に限らずに、漁業から養殖業への転換、支援ということで、さらに対象を拡大していく方針でございます。

(以  上)

    発信元サイトへ